“コーヒーは糖尿病に良い”?

別に目新しいわけではないのだが、情報の非対称性の事例として・・・

“ある飲食物及びその成分の有益性は報道されやすいが、リスクに関しては報道されにくい”

医師でさえ、“コーヒーは糖尿病に良い”と安直に思いこんでないだろうか?


コーヒー消費が、糖尿病非発症者からの発症リスクを減少させることは明らかとなっている。
Arch Intern Med. 2006;166:1311-1316.
Vol. 167 No. 2, January 22, 2007

しかし、発症してしまったReutersでは糖尿病患者においてコーヒーによるインスリン感受性低下の可能性を危惧する記事が掲載されていた。

JAMA (2005;294:97-104. July 6, 2005) では、コーヒーは2型糖尿病の発症リスクを減少するということであったが、糖尿病患者ではコーヒー服用では賢明でないという|報告がある。

Diabetes Care (March 2006:Diabetes Care 29:398-403, 2006)
DOI/a>)においてカナダ研究者はカフェインがインスリン感受性を低下させるという報告。

2004年には同様の報告がDukes University Medical Center(http://www.dukenews.duke.edu/2004/07/diabetics_0704._print.ht)からDiabetic Care誌(Diabetes Care 27:2047-2048, 2004)に報告されている。

朝のコーヒーが高血圧・ストレスホルモンを増やすという報告もあり
Morning Coffee Boosts Blood Pressure, Stress Hormones All Day
http://www.dukemednews.duke.edu/news/article.php?id=433、脱カフェインでは心疾患リスク増加するという報道(http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/4444908.stm)もある。


コーヒーが発症予防に効果があるからといって、糖尿病後の効果まで保証されているわけではない・・・といっても、このインスリン感受性減少の報告は1施設が主・・・

by internalmedicine | 2007-03-06 09:34 | 動脈硬化/循環器  

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