麻痺側上肢集中訓練プログラム (constraint induced movement therapy)

麻痺側上肢集中訓練プログラム (constraint induced movement therapy)がJournal Watchで取り上げられていた。

解説:
http://www.bekkoame.ne.jp/~domen/cim.html
http://www.strokeassociation.org/presenter.jhtml?identifier=3029931



Effect of constraint-induced movement therapy on upper extremity function 3 to 9 months after stroke: The EXCITE randomized clinical trial. JAMA 2006 Nov 1; 296:2095-104.
222名の卒中生存者の亜急性(発症3-9ヶ月後)でCIMT2週間と通常ケア(対照)比較

対照群に比較して、34%のWolf Motor Function Test((Stroke. 2001;32:1635.))のtimed task改善
患側上司の日常生活における6-point Motor Activity Logの0.48の差

サブ解析にて初期運動コントロールに基づいて層別化したところ、より重症の上肢障害ほど機能改善の程度が低かった。


結果としては、改善効果があるようだが、
1)非麻痺側の抑制が果たしてホントに必要なのか?
2)この治療法の最適な強度・期間は?
3)この治療開始時期は早いほどよいのか?
4)他の治療法と同等あるいはそれを上回れるのか?
・・・という疑問には答えていないとのコメント


健常側が患側の機能を自然に肩代わりをしようとして患側の機能改善を妨げてしまうというのは直感的に分かる気がする。それも重症度が高い場合はそれとて機能回復は限定的になってしまうらしい・・

by internalmedicine | 2007-03-07 10:21 | 運動系  

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