週末発症の卒中は予後が悪い

"Weekends: A Dangerous Time for Having a Stroke?"
Stroke 2007; 38: Saposnik, G, et al
26676名、606施設に受診の虚血性卒中患者
週末受診は6629(24.8%)で、7日卒中死亡率7.6%
週末受診は平日に比べ死亡リスクが高い(8.5% vs 7.4%; odds ratio, 1.17; 95% CI, 1.06 to 1.29).
死亡率の傾向は、田舎vs都市部、対応医師がGP vs 専門医でも同様
多変量解析にて、年齢・性別・合併症・併発症にて補正後も週末受診は早期死亡率が高いことと関連 (odds ratio, 1.14; 95% CI, 1.02 to 1.26)

“週末”死亡率の関係というのは一つのテーマになっているようで、
google scholarで検索すればいろいろ出てくる。
週末&死亡率:<

死亡率の原因として、NEJMの論文では週末での病院側の人的資源の少なさを理由に上げている
New Engl J Med Volume 345:663-668 August 30, 2001 Number 9

だが、"Weekend Warrior" という週末の身体運動の活動性増加(American Journal of Epidemiology 2004 160(7):636-641)が原因として考えられるようだ。

卒中に関して、発症率の検討がされているので病院側の人的・組織的用件だけではないようである。

by internalmedicine | 2007-03-10 06:37 | 動脈硬化/循環器  

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