運動と食事制限による減量による体組成・脂肪分布変化の違いはない?

運動と食事制限による減量による体組成・脂肪分布変化の違いはない・・・というのはちょっと意外な気がする。
先行する研究(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 90, No. 3 1511-1518)にて、II型糖尿病女性において内臓脂肪量の有効な減少には運動が必要という報告が有ったためである。
運動の種類と体組成・脂肪分布の違いがホントにないのか知りたいところだが・・・


36名の体重増加の人で、他の疾患を持たない16名の男性と19名の女性
ランダム化試験で
・カロリー制限(カロリー制限:摂取エネルギー25%減少)のみ:CR群
・カロリー制限+運動(摂取エネルギー12.5%減少+運動エネルギー消費量12.5%増加):CR+EX群
・対照に分けた検討

メイン・アウトカムは、 DEXA (Dual Energy X-ray Absorptiometry) 法による体組成変化とマルチスライスCTによる内臓脂肪分布


Effect of Calorie Restriction with or without Exercise on Body Composition and Fat Distribution
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 92, No. 3 865-872

エネルギー負債計算量は介入群であるCR群とCR+EX群と差異無し

体重はおよそ10%減少 (CR: – 8.3 ± 0.8, CR+EX: – 8.1 ± 0.8 kg, P = 1.00)
総脂肪量約24%減少 (CR: – 5.8 ± 0.6, CR+EX: – 6.4 ± 0.6 kg, P = 0.99)
腹部内臓脂肪 27% 減少 (CR: 0.9 ± 0.2, CR+EX: 0.8 ± 0.2 kg, P = 1.00)

体総死亡・腹部脂肪分布に差異はなかった


運動はエネルギーバランスが同等ならカロリー制限と同等の働きをする。しかし、好気的運動能力を改善し、他の重要な心血管・代謝的な働きをするのかもしれないとの結論を述べている。


糖代謝などの異常が無い人には運動も食事制限も変わらず脂肪分布に影響をあまりあたえないが、糖尿病などの糖代謝異常がある場合は運動は必須となる・・・のかも?

by internalmedicine | 2007-03-10 09:29 | 動脈硬化/循環器  

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