マスコミが“薬害”を作り上げる過程
2007年 03月 13日
公平を期すため、アンチ・ワクチン団体、薬害オンブスパーソンなどのNPO団体の収支、資金の流れも・・・
情を煽るマスコミにより、作り上げる風評そういった観点からも眺める必要がある
もちろん、より客観性のある調査が必要
・・・タミフルを飛び越して、再び解熱剤問題に飛び火する予感が・・・
Yahoo! ニュース
-厚労省タミフル研究班教授の講座に販売元800万寄付(読売新聞) (13日3時6分)
-<タミフル>300万人分備蓄で予備費使用 閣議決定(毎日新聞) (6日12時53分)
-タミフル:医療機関や薬局に服薬指導の徹底を--県 /山形(毎日新聞) (4日13時1分)
-<タミフル>転落死、厚労省が徹底調査へ(毎日新聞) (1日20時50分)
-NEWSクリック:暖冬で?遅い流行 インフルエンザ、県内で患者急増 /山口(毎日新聞) (1日16時1分)
-仙台の中2転落死:タミフル服用「副作用の説明記憶ない」 母親に処方の医師 /宮城(毎日新聞) (1日12時1分)
-<タミフル>厚労省文書で注意促す 「異常行動のおそれ」(毎日新聞) (2月28日21時12分)
-仙台の中2転落死:タミフル服用後 県が通知、患者に「副作用」説明を /宮城(毎日新聞) (2月28日12時3分)
-タミフル服用後また転落死 国、因果関係見極めへ(産経新聞) (2月28日8時0分)
-<タミフル>転落死との因果は未解明 では、どう付き合えば(毎日新聞) (2月28日0時59分)
-中2、11階から転落死 タミフル服用後に…仙台 - 読売新聞 (2月27日16時26分)
-中2女子、タミフル服用か マンションから転落死 - iza (2月17日16時20分)
“薬害”利権・・・何いってるか分からん?・・・そういう方は多いだろう。
ある種の市民団体や薬害被害者の会なるものを利用して、マスコミのメシの種になり、世情に敏感な客観性を欠いた司法が情緒主体型の判決を繰り返す日本ではある種の利権が生じつつある。
ところで、毎日新聞というところは、奈良の産科問題をちっとも反省してないということが明らか
“タミフル脳症”の存在そのものが確定的でないのに、それを医者は説明すべきだったという架空の義務づけを報道しているのである
マスコミは、“薬害”というアウトラインをもとに記事を作り上げ、傍証的な記事を積み重ねているのである。実地的にいま行われていることなのであり、客観的に記事の一覧をみれば興味深いことは確か
インフルエンザの一症候としての異常言動、OTCを含めた薬剤(小児へのかぜ薬、鎮咳薬中止すべき?、かぜ症状対策貼付剤の有害性など)、解熱剤の大量投与での異常言動の報告などごく普通に考えられる偶発要素が大きいと思う
副作用が疑わしい薬剤はすべて消去すべきという議論は、あまりに極端すぎる
一方的な見解を垂れ流し、メディアのメシの種してしまい、国際的にわらいものになった麻疹ワクチン接種行政を思い出す。
TBSの朝のニュースショーもどき番組で、司会者が、“インフルエンザの唯一の特効薬であるタミフル”とほざいていた。その程度の認識で、“厚労省はなっとらん”という発言・・・それを見て、私の方がなっとらんと思った次第
もっとも、 “Because of their low effectiveness, neuraminidase inhibitors should not be used in seasonal influenza control and should only be used in a serious epidemic or pandemic alongside other public-health measures.なるレビュー(Lancet. 2006 Jan 28;367(9507):303-13.
)”をみれば、日本のタミフル処方の現状(インフルエンザ診断=タミフル処方という考え方)は反省すべきことは確かであろう。・・・よくよく考えてみればこのようなタミフル乱用を吹聴していたのは、もともとマスコミではなかったか?
イレッサ開発治験の時に真っ先に取り上げていたのは読売新聞、夢のような新薬と持ち上げ、それを信じた癌患者及び家族が厚労省に「なにやっとるんだ、早く商品を出せ」と吹聴したのはマスコミ。その後、重篤な肺障害例が出現して、イレッサをなんで認可したんだとすごむのもマスコミ。確かに効果ある事例があるにも係わらず、市場から撤収するようにすごむ薬害オンブス・・・(参考)
マスコミのくず情報に右往左往しない、メディア・リテラシーを
by internalmedicine | 2007-03-13 08:17 | メディア問題