Ezetimibe
2007年 03月 19日
J-SAP2とやらがまとまって厚労省にだしたのだろうか?
早い気がするが・・・
ニーマン・ピック病ってどんな病気だったっけ?・・・NIND
〔Niemann-Pick病〕(http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/117_i.htm)
acid sphingomyelinase が欠損するA型,B型とNPC1蛋白の異常によって超こるC型がある。NPC1蛋白は神経系ではアストロサイトの突起内に局在し,神経細胞からのコレステロールの輸送に関係していると推測されている。スフィンゴミエリンやコレステロールが肝,脾,骨髄の網内系細胞と神経細胞に蓄積する。A型は乳児期に発症し,肝脾腫,精神運動障害や限球運動障害がみられ,B型は小児期に発症し,肝脾腫が主体であり,重症例では肺浸潤による呼吸不全を呈する.C型は発症年齢は様々で肝脾腫と核上性垂直眼球運動障害,失調,ジストニア,痴呆などの神経症状を呈する。成人発症では痴呆,抑うつ症状などの精神症状を主体とする例もある。
ニーマンピック病 C 型 — 細胞内コレステロール輸送の破綻 — pdf
胃腸上皮の Niemann-Pick C1-Like 1 (NPC1L1) 蛋白
Niemann-Pick C1 Like 1 Protein Is Critical for Intestinal Cholesterol Absorption
NPC1L1(Niemann-Pick C1 Like 1)蛋白は小腸におけるコレステロール吸収に重要である
食事によるコレステロールの摂取量と小腸でのコレステロールの吸収量は、冠動脈性心疾患の危険因子である血漿中コレステロール濃度に影響を与える。しかし、小腸内腔からのステロール取り込みの分子機序は、ほとんど明らかにされていない。われわれは、NPC1L1蛋白が小腸内のコレステロール吸収に中心的な役割を果たしていることを報告する。NPC1L1は小腸で高発現しており、腸細胞の刷子縁膜に存在していた。NPC1L1欠損マウスでは、他の表現型は正常であるのに、コレステロール吸収量がかなりの減少を示し、これは食餌に胆汁酸を補給しても改善されなかった。コレステロール吸収阻害剤であるezetimibe(エゼチミブ)は、NPC1L1欠損マウスに対してなんら効果を示さなかった。このことから、小腸でのコレステロール吸収を担っているezetimibe感受性の経路内にNPC1L1が存在することが示唆される。
http://medical.tanabe.co.jp/public/science/04/2004_2_20/sci_jsumm.shtml
二重盲検研究:(http://www.zetia.com/ezetimibe/zetia/hcp/index.jsp)
高脂血症と冠動脈疾患、multipleな心血管リスク要因を持つ人、heteroな家族性高脂血症患者(atrovastatin10mg投与下で>DL-C>130 mg/dL)
14週の二重盲検研究(N=621) of patients with hypercholesterolemia and
atrovastatinの反応LDL-Cのtitration(20、40、80mg) vs ZETIA+atrovastatinの比較
追加LDL-C減少:20% vs 33%
ZETIA追加後4週後のLDL-C減少有効性は
平均 –43 mg/dL (ZETIA + atorvastatin 10 mg) vs –16 mg/dL (atorvastatin titrated from 10–20 mg).
フィブラート類との併用
混合型高脂血症患者に対するフェノフィブラートとエゼチミブ(ezetimibe)の併用は安全かつ有効な治療か?
フェノフィブラート単独投与に比し、エゼチミブ+フェノフィブラート併用投与はLDLコレステロール(22%対8.6%、P<0.001)、トリグリセリド(46%対41.8%、P=0.002)、非HDLコレステロール(31.6%対19.4%、P<0.001)、アポリポ蛋白B(25%対16.2%、P<0.001)の各濃度を大幅に低下させた。HDLコレステロール値の上昇程度は、併用投与群のほうがフェノフィブラート単独投与群よりもやや高かったが、有意差は認められなかった(20.9%対17.8%、P=0.2)。エゼチミブとフェノフィブラートの併用投与は、フェノフィブラート単独投与以上に高感度CRP(C反応性蛋白)を有意に低下させなかった(-25.3%対-21.1%、P=0.46)。投与に関連した有害作用による治療中止率は、併用投与群とフェノフィブラート単独投与群で類似していた(3.8%対5.5%)。肝酵素上昇率(アラニンアミノトランスフェラーゼ値またはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ値が連続して上限値の3倍以上)も両群でほぼ同等であった(併用投与群1.7%対フェノフィブラート単独投与群1.2%)。
原論文 McKenney JM et al. (2006) Safety and efficacy of long-term co-administration of fenofibrate and ezetimibe in patients with mixed hyperlipidemia. J Am Coll Cardiol 47: 1584-1587
引用:http://www.natureasiapacific.com/japan/ncp/ncpcardio/pp/0611/1.php
by internalmedicine | 2007-03-19 17:30 | 動脈硬化/循環器