アルツハイマー病PET早期診断はなり得るか?・・・ジャーナルウォッチ誌解説
2007年 03月 28日
元記事は・・・
Small GW et al. PET of brain amyloid and tau in mild cognitive impairment. N Engl J Med 2006 Dec 21; 355:2652-63.
当方のブログでも触れている・・・MCI(軽度認知機能障害)のFDDNP-PETによる検出
AD病例を早期診断ツールとして、治療可能性評価のツールとしてPET画像を評価する知見が得られたと評価。
fibrillar amyloidと結合するPET物質である、Pittsburgh Compound Bの研究でも同様な所見が得られている(Ann Neurol. 2004 Mar;55(3):306-19.)とのこと。
今回の研究が有望なのは、FDDNP-PEG画像を受けた対象者が比較的大規模で、神経学的所見を完遂できないとか、頭部を動かすことによりPET検査がpoor-qualityになりやすいなどのため、認知症が隠れているひとも除外できているデザインといえる(なんか、皮肉に聞こえるが・・・)
MCIの個人の長軸調査研究として、PET amyloid画像化により臨床的アルツハイマー病への進展リスクを正確に推定できるかどうかが行われているわけである。
by internalmedicine | 2007-03-28 09:58 | 運動系