自閉症の社会的コスト320万ドル、12ヶ月時名前に反応するかどうかは早期発見に役立つか?

この論文を読んでるときに、PCが壊滅的に破壊し、普及に1日以上かかってしまった
年度初めの忙しいときに・・・



自閉症による社会的コストは増加分は320万ドル
生産性の低下と大人のケアが大きな要因である

The Lifetime Distribution of the Incremental Societal Costs of Autism
Michael L. et al. "The Lifetime Distribution of the Incremental Societal Costs of Autism"
Arch Pediatr Adolesc Med. 2007;161:343-349.




早期発見になるのか、12ヶ月時に名前に反応するかどうかは発達障害の指標として重要とのこと。ただ、必ずしも簡単ではない。
6ヶ月でも対照群において高リスク群より名前での反応は少なかったが、統計学的に有意でなかった。12ヶ月までに、初回、2回目までに対象児では全例で反応があったが、リスク群での子供の86%が反応しなかった。
反応しなかった14%のうち、24ヶ月後5名で自閉症スペクトラム疾患と診断されたが、4名はほかの発達障害であった。

Nadig AS et al. "A Prospective Study of Response to Name in Infants at Risk for Autism." Arch Pediatr Adolesc Med. 2007;161:378-383




Editorial:Schonfeld DJ and Manning-Courtney P. "Looking Ahead to Even More Discoveries in Autism Spectrum Disorder While Addressing Current Needs." Arch Pediatr Adolesc Med. 2007;161:412-413




Autism Spectrum Disorders (Pervasive Developmental Disorders)
1943年、Johns Hopkins病院のLeo Kanner医師が11名の子供に早期乳児自閉症を英語圏で初めて紹介。同じ頃、Hans Asperger医師が氏の名前を有する軽症疾患ではなかろうかと思えた症例を提示。DSM-IV-TRでは、pervasive developmental disorders (PDD)のうちの2つとしてリスト化されている。そして、 autism spectrum disorders (ASD)として参照されることも多い。


学生時代に習った心理学の先生がこの方面の専門で、学生時代に実地見学させてもらったことがある・・・その当時は今ほど注目された疾患ではなかったが・・・社会的にインパクトからも重要な疾患と考えられているようである。


話題はADHDなので、この自閉症とはちがうのだが・・・

“偏った食事がADHD(注意欠陥多動性障害)の一因”という脳神経医の発言を放送したそうで、フジテレビはこっそりとお詫びをウェブ上で行ったそうだが、“恐怖の食卓!病は食から”などと相変わらず、偏った情報提供を行っている。・・・その部分の反省はないようである。・・・今、テレビ朝日の方がひどいようであるが・・・

この抗議された医師は、アンチエイジングで結集した連中のようであるが、かれらは科学的、医学的に反論しないのであろうか?
 あれほどテレビの前で、断言したのだから、なんらかの根拠をもっているはず(もないか?)・・・彼らも公的にお詫びなり、訂正なり、弁明なりすべきだと思う。

 医師という肩書きで発言したのだから、もし根拠なく述べているのであれば、公序良俗に反する発言は、厚労省のほうで処分の対象とされるべきと思うのだが・・・仮にタレント業であっても、医師法の“医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するもの”を阻害する行為は許されない。

by internalmedicine | 2007-04-03 18:44 | 医療一般  

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