喘息における喫煙の影響を抗LT拮抗剤が一部うち消す？

喘息において喫煙は吸入ステロイドの反応性を低下させるが、
Montekukastは喫煙者喘息の肺機能の改善をもたらす。


Smoking Affects Response to Inhaled Corticosteroids or Leukotriene Receptor Antagonists in Asthma
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 175. pp. 783-790, (2007)

プライマリアウトカムは拡張剤前FEV1の変化、セカンダリアウトカムはPEF、PC20　メサコリン、症状、QOL、気道の炎症マーカー
ベースラインでは同様のFEV1、気管支拡張反応に関わらず、喫煙者は症状強く、QOL低下、ピークフロー低下を示す。
治療のadhrenceは喫煙者と非喫煙者は変わらず、治療群の差もなかった。
ベクロメサゾンは有意に喀痰好酸球とECP減少をもたらし、FEV1は増加した(p=0.0003)
Montelukastは有意に午前中のピークフロー増加をもたらす (12.6 L/min, p = 0.002)が、非喫煙者では認めなかった