24時間血圧計(ABPM)による睡眠障害と長期臨床的アウトカム

夜間の血圧のモニタリングデバイスにより装着者の睡眠を中断することになり、結果的に矛盾を含む・・・考えてみたら当たり前の結果なのだが、7年という比較的長い臨床的アウトカムで結果を示したのは意味がある。


Ambulatory Blood Pressure and Cardiovascular Outcome in Relation to Perceived Sleep Deprivation
(Hypertension. 2007;49:777.)
Paolo Verdecchia(イタリア)チームは、自覚した睡眠障害と夜間血圧の予後への影響を報告

2934名の未治療高血圧ABPM(24時間15分ごと測定)被験者

睡眠の状況を質問し、睡眠障害時間にてグループ分け(通常、2時間までの睡眠時間短縮、2-4時間の睡眠時間短縮、4時間以上の睡眠時間短縮)

結果血圧は睡眠障害の程度に応じて上昇 124/75mmHg→129/79mmHg

予測通り、夜間の血圧の増加は7年後の心血管イベントや全原因死亡率の独立した予後因子となったが、Coxモデルにて、2時間未満の自覚睡眠障害程度では予後因子となり得なかった。




この議論の結論に、終夜血圧測定の場合は睡眠状態自覚に関する質問を行い、その評価を加えるべきであると書かれている。15分ごとにカフがふくらむ状態では良眠が得られる方が普通の人ではないような気がするのだが・・・

本邦のABPMガイドライン(pdf)では、合併症として、肘関節滑液包炎、カフ圧迫によるしびれ、握力低下を伴う急性神経痛、睡眠障害も一応かかれているが、測定値に大きく影響を与えることはかかれていない。

by internalmedicine | 2007-04-09 08:40 | 動脈硬化/循環器  

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