喫煙、カフェイン、NSAIDsとパーキンソン病
2007年 04月 10日
"Smoking, Caffeine, and Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs in Families With Parkinson Disease"
Archives of Neurology 2007; 64:576-580.
家族ベースの症例対照研究356名のケースと317名の家族対照
パーキンソン病を有するものは有意に喫煙が少なく(odds ratio = 0.56; 95% confidence interval, 0.41-0.78).
喫煙はPDと逆相関 (P<.05) 、オッズ比の傾向もある(P<.005).
コーヒー飲料の程度とPD逆相関(test for trend P = .05).
コーヒー消費の量 (trend P = .009) と強度 (trend P = .01) が増すほど、が逆相関
特に高用量の時は有意となる (odds ratio = 0.58; 95% confidence interval, 0.34-0.99).
NSAIDsとPDは有意な相関なし
世のなか“善と悪”と決めたがる人が多いが・・・たばこにも利があるものがある・・・あくまでも包括的にものは考えるべきである。
ニコチンのbenefit:http://www.forces.org/evidence/hamilton/other/nicotine.htm
↑
あくまでもニコチンのbenefitであり、たばこのbenefitではないのだが・・・
善玉コレステロールって自分が命名したと威張ってるお偉い先生がいるが
これって科学的ではないし、勧善懲悪じゃないんだから・・・
ものごとをdichotomy(二分法)で表現したがるひとって素人受けはよい・・・故に、単細胞のメディアが取り上げてくれるが、多くの弊害を生む
サリドマイドなんかも一度悪とラベリングされてしまったものだから、薬剤として復活させると単細胞市民団体の反対に遭ってしまう。かれらはdichotomy>>>>cost・benefit思考なものだから・・
by internalmedicine | 2007-04-10 17:24 | 動脈硬化/循環器