コンドロイチンは副作用少ないんだから使っても良いだろうとACP
2007年 04月 18日
Annals of Internal Medicine Volume 146 • Number 8 610-612 17 April 2007 (pdf)
ただその論拠は、1998年のメタアナリシスを根拠としていて、いかにも苦しいのだが・・・
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1)コンドロイチンは大きな分子量で、12-13%ほどしか消化管から血中に吸収されない。
2)コンドロイチン硫酸が軟骨ターゲットであるが、変形性関節炎は関節全般であり、軟骨のみがターゲットではない。病態は骨硬化、リモデリング、変形、靱帯延長、強度不足、筋肉の萎縮、関節包の伸張、滑膜炎症なども含むのである。単に軟骨の対する分子投与のみで関節のすべての所見が改善するとは思えない。軟骨には神経が含まれないので、変形性関節炎の症状である疼痛を改善するとは思えない。
一方、動物実験ではコンドロイチンは直接関節内に働くというより抗炎症作用として働くことが示されている。疼痛の重症度とMRIにて同定した滑膜炎の広がりに相関があることが示されている。NSAIDsの方がアセトアミノフェンより疼痛対策としては優れていることでも抗炎症が疼痛対策として優れていることが示されている。
ここ2-3年、コンドロイチンがプラセボより効果があることが示されている。むしろ関節置換より効果があるというトライアル(Rovetta G. Galactosaminoglycuronoglycan sulfate (matrix) in therapy of tibiofibular osteoarthritis of the knee. Drugs Exp Clin Res. 1991;17:53-7. [PMID:1914837])があり、meta-analysisではプラセボより効果があるだけでなく、出版バイ有るの存在をMcAlindonらはしめした(McAlindon TE, LaValley MP, Gulin JP, Felson DT. Glucosamine and chondroitin for treatment of osteoarthritis: a systematic quality assessment and metaanalysis.JAMA. 2000;283:1469-75. [PMID: 10732937])。
chodroitinとglucosamineの有効性不明のためNIHはGlucosamine/chondroitin Arthritis Intervention Trialを行い、glucosamine、chondroitin、glucosamine+chondroitin、celecoxibとプラセボ比較し、2006年発表にてプラセボよりglucosamine、chondroitin、両者の混合物で統計学的な有効性増加をみとめなかった。celecoxibは統計学的に有効であった(Clegg DO, Reda DJ, Harris CL, Klein MA, O’Dell JR, Hooper MM, et al. Glucosamine, chondroitin sulfate, and the two in combination for painful knee osteoarthritis. N Engl J Med. 2006;354:795-808. [PMID: 16495392])。
Reichenbachらは結果の異なる最新の3つのトライアルをメタ解析し、chondroitinの無効性を示した(Reichenbach S, Sterchi R, Scherer M, Trelle S, Bu¨rgi E, Bu¨rgi U, et al.Meta-analysis: chondroitin for osteoarthritis of the knee or hip. Ann Intern Med.2007;146:580-90.)。3つだけ選んでメタ解析するなんて正当なのかという批判をこのエディターは述べている。
他のメタアナリシス(Lau J, Ioannidis JP, Schmid CH. Summing up evidence:always enough. Lancet. 1998;351:123-7. [PMID: 9439507])では、古い報告ではなく、より新しい、大規模な、良質のトライアルにて有益性を報告している。
by internalmedicine | 2007-04-18 08:01 | 運動系
