塩分制限で心血管リスク減少

ランダム化対照治験のデータを利用して、塩分制限の合併症への影響をみたもので、いままでデータは結論づけられるものはなかった。

塩分制限の心血管アウトカムへの影響を調べたもの・・・ということで重要
Long term effects of dietary sodium reduction on
cardiovascular disease outcomes: observational follow-up
of the trials of hypertension prevention (TOHP)
BMJ, doi:10.1136/bmj.39147.604896.55 (published 20 April 2007) pdf

To examine the effects of reduction in dietary sodium intake on cardiovascular events using data from two completed randomised trials,

2つのトライアル、TOHP IとIIのデータ
TOHP I 744名とTOHP II 2382名の対象者にランダムに塩分制限を施行

プライマリアウトカム:心血管疾患(心筋梗塞、卒中、冠動脈再建、心血管死亡)

総塩分減少は44mmol/24時間と33mmol/24時間

2415名のフォローアップで、200名の心血管イベント発生

介入群で心血管イベントのリスクは25%低下 (相対リスク 0.75, 95% 信頼区間 0.57 ~ 0.99, P=0.04)(クリニック、トライアル別、人種、性別補正後)

ベースラインの塩排泄や体重補正後は30%低下であった

二次解析では67名死亡 (0.80, 0.51 to 1.26, P=0.34).



“dietary approaches to stop hypertension(DASH-sodium) ”研究は減塩に用量依存的な血圧降下をしめし、100 mmol(100×0.5843=5.843[g]) /日に設定

by internalmedicine | 2007-04-24 14:33 | 動脈硬化/循環器  

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