ペグ化インターフェロン+リバビリン vs インターフェロン+リバビリンのシステミックレビュー
2007年 04月 30日
Alimentary Pharmacology & Therapeutics, Volume 25, Number 10, May 2007, pp. 1153-1162(10)
約1億7000万人の患者がC型慢性肝炎に罹患。peg化インターフェロン+リバビリン治療が現在推奨されている。
【目的】peg化インターフェロン+リバビリン vs インターフェロン+リバビリンの有益性と有害性効果の比較
【結果】
Cochrane Library, MEDLINE, EMBASE, LILACS, Science Citation Index Expandedと薬剤メーカーやトライアル著者と接触した結果(2005年3月まで)
対象4811名の18のRCT。
11トライアル(61%)で割り当てバイアスリスクがあり、全てでブラインド化が駆けてるため評価バイアスリスクがあった。
インターフェロン+リバビリンに比較して、ペグ化インターフェロン+リバビリンはSVR(sustained virological response)における有意な有益性効果があった[risk ratio (RR): 0.80; 95% CI: 0.74-0.88]
データは長期アウトカムのインパクトを決定するには不十分であった
ペグ化インターフェロン+リバビリンに比較は有意に薬剤減量比率増加(RR: 1.44; 95% CI: 1.14-1.82)し、好中球を含む副作用イベント増加(RR: 2.25; 95% CI: 1.58-3.21)し、血小板減少増加(RR: 2.28; 95% CI: 1.14-4.54)、関節痛増加 (RR: 1.19; 95% CI: 1.05-1.35)し、注射部位反応増加した(RR: 2.56; 95% CI: 1.06-6.22)。
“ペグ化インターフェロン+リバビリンは、インターフェロン+リバビリンに比較比較してSVRの比率増加するが、副作用コストを増加させる”と結論
インターフェロンにて注射部位の長く残存する皮膚潰瘍を経験したことがある。この例はペグ化ではなかったのだが・・・
by internalmedicine | 2007-04-30 17:38 | 消化器