膵腺癌にとってmiRNAは腫瘍マーカーとして役立つ?

MicroRNAs (miRNAs) は小型のコードされてないRNAで、メッセンジャーRNAと結合し、RNAの機能低下や抑制をもたらす。
mRNAの異常発言は発ガン性の書痰となることが、Bloomstonらの研究で検討された。
膵臓腺癌、慢性膵炎、正常膵臓の組織サンプルmiRNAsの発現パターンの研究で、明らかなmiRNAパターンを見いだし、膵癌の長期生存(>24ヶ月)と短期生存に関連を見いだした。


MicroRNA Expression Patterns to Differentiate Pancreatic Adenocarcinoma From Normal Pancreas and Chronic Pancreatitis
JAMA. 2007;297:1901-1908.
NCIデザインの包括的がんセンターで取得した標本
膵臓腺管性腺癌(n=65)、慢性膵炎(n=42):2000年1月から2005年12月
全例根治的膵切除施行、化学療法施行せず
miRNA microarrayのhybidize施行

膵癌と良性の膵組織との鑑別では、90%の正確性(miRNAの発現増加 21例、低下 4例)
膵癌と慢性膵炎の鑑別では、93%の正確性(発現増加 15例、低下8例)

6つのmiRNAsサブグループで24個月未満と、長期生存を鑑別

miR-196a-2は予後不良因子



Waldman と Terzicはエディトリアルで、さらなる検討の必要性(この生化学マーカーの信頼性、臨床診断、リスク層別化、治療研究への役割)が示唆



2006年ノーベル賞生理学・医学賞はAndrew Z. Fire と Craig C. Melloにもたらされたわけだが、“double-stranded RNA triggers suppression of gene activity in a homology-dependent manner, a process named RNA interference (RNAi)”

RNAi(RNA干渉)とmiRNA、siRNA、non-coding RNA・・・といったものが、臨床に関わってくる予感・・・の論文

日本薬学会(社):用語解説(micro RNA)

by internalmedicine | 2007-05-02 08:19 | 内科全般  

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