喫煙で寿命3.5年短縮


イギリスは10年短くなるという主張なのだが・・・

( BMJ 2004;328:1519 (26 June) )


日本ではやや少なく見積もられているようである。
喫煙で寿命3.5年短縮=禁煙すれば延長効果も-1万人調査・厚労省研究班
 たばこを吸う男性は、吸わない男性よりも40歳以降の余命が3.5年短いことが9日、厚生労働省研究班(主任研究者・上島弘嗣滋賀医大教授)の大規模疫学調査で分かった。たばこの健康への影響に関してはさまざまな研究があるが、日本人の寿命との関係が明確に数値で示されたのは初めて。
 研究班は1980年、全国から無作為に抽出した30歳以上の男女約1万人(平均年齢約50歳)を対象に、喫煙の有無や本数などを調査。男性の喫煙率は62.9%、女性は8.8%で、99年まで追跡し、この間の年齢層ごとの死亡率から各年齢の余命を試算した。
 この結果、たばこを吸わない男性の40歳時の平均余命は42.1年なのに対し、吸う男性は38.6年と、3.5年の差が開いた。
 以前吸っていて調査時までに禁煙した人は40.4年。他の年齢でも同じ傾向となり、禁煙による寿命延長効果が示された。 [時事通信社]






それにしてもすごい文章である・・・


 世をあげて禁煙の時代だが、私は今も、たばこのみである。中日新聞では少数民族「スー族」(吸う族)と呼ばれ、細々と伝統の香りを守り続けている。
 うまいコーヒーを飲み、ぷかりと煙をくゆらすときが、多数民族「スワン族」(吸わん族)の方々には申し訳ないが、至福の瞬間なのだ。時間が止まり、精神の静寂が訪れる。
 たばこは、吸うよりも、ふーっと吐き出すときが落ち着きをもたらす。禅の呼吸とよく似ている。五臓六腑が空っぽになるまで息を吐くと、後は自然に空気が入ってくる。この繰り返しによる落ち着き。「無一物無尽蔵」と禅はいう。
 こんな心境にご理解をいただき、スー族とスワン族の静かな共存を願っていたのだが、がぜん、とんがった事態が起きた。五月から名古屋のタクシーをすべて禁煙にするというのだ。
 いやはや。少数民族は多数民族の決定に従うほか術はないが、その決め方にいささかの薄っぺらさを感じるがゆえに、スー族としての反論を書きとどめる。
 名古屋タクシー協会によると、全車一斉の禁煙に踏み切った理由は、時代の流れに加え、女性や高齢者から「車内がたばこくさい」との苦情が増えたからという。私は、他の理由はともかく「くさい」というのはなんとも容認できない。
 私たち日本人は、かつて朝鮮半島の人々を「ニンニクくさい」といい、欧米人を「バタくさい」といって世界から友人を失ってしまった。自分たちが「魚くさい」「醤油くさい」と思われていることも知らずに、である。世の中、においはお互いさまなのだ。 たばこくさいと非難する女性は、厚化粧のくさみをご自覚だろうか。たばこの煙が健康を害することはあっても、たばこのにおいで肺がんになることはない。子供のいじめの「くさい」と同じではないか。
 タクシーは公共交通機関といっても、あくまで個別選択的な乗り物である。車内でのたばこは運転手さんや同乗者の同意を得れば不特定多数の人々に迷惑をかけることはありえない。まさに私的空間なのだ。
 そこへ禁煙の論理を持ち込むなら、なぜ、禁煙車を7割、喫煙車を3割など喫煙率に応じた選択肢を与えないのだろう。全車禁煙という一律主義に、スー族は本能的な危険を感じる。
 世界で初めて国家的禁煙運動を始めたのは、ヒトラーである。「たばこは赤色人種が白人にかけた呪いである」と断じた彼は、ドイツ民族の純粋性を守るために徹底した禁煙を求めた(健康帝国ナチス、R・N・プロクター著、草思社)。同時代の独裁者、ムッソリーニもフランコも禁煙主義であり、彼らに対抗したルーズベルト(紙巻き)、チャーチル(葉巻)、マッカーサー(パイプ)はいずれもたばこのみだった。
 禁煙は、下手をするとナチスのように他者の存在を認めない原理主義に陥ってしまう。
スー族はいま、それを憂えているのだ
2007年4月29日中日新聞15面 4月を送る 中日新聞常務・編集担当 小出宣昭


 たばこの煙による害を受けている被害者に対して、強圧的に、“たばこの煙やにおいを吸いたくない”権利をうばうナチスのような存在は、あなた方です・・・・小出さん。

確か僕の記憶が確かなら徳島新聞でもやったようだと・・・思ったらやっぱり・・・


たばこの包装が変わりました。健康への警告書きが、デザインを無視するほど巨大になったのです。以前、喫煙は肺ガンの元といわれました。根拠とされたがん学研究所のデータがうそだったことが判明して、最近は、そんな無茶を言う人は少なくなっていました。ところが今度は「肺気腫や脳卒中の危険が高まる」のだそうです。「少し、やり過ぎじゃないですか」。そんな気分になるこのごろです。禁煙運動を最初に始めたのは、ヒトラーでした。忘れたくない事実です。(徳島新聞H17.6.27「こちらデスク」)


なにかこまると、たばこ大好き新聞記者たちはヒトラーを持ち出すようです。ステレオタイプな行動にはなにか病的なものを感じます。それにしても、医学的知識全く持ち合わせていないどころか、勝手に、たばこの発癌の根拠がないといえる度胸はすごい・・・・まだ新聞記者でしょうか?この人。

そして、毎日新聞・・・・(http://intmed.exblog.jp/3262124/
★社説:視点 禁煙治療 依存症の軽重無視する子供っぽさ
・06年度の診療報酬改定で「ニコチン依存症管理料」が認められた。保険が適用される ということは、その症状が公的に「病気」とみなされる、ということだ。まるで「喫煙は病気」の ような雰囲気になってきた。 しかし、喫煙が病気ということではない。自分では禁煙できずに、医師の治療を求めた 場合にのみ保険が適用され、病気とみなされるのだ。

 では、その病気とは何か。ニコチン依存症である。その依存症にも「乱用」と「依存症」が あり、たばこや酒などの嗜好品の場合の「乱用」は健康、社会生活を破たんさせるほど 摂取すること、「依存症」は「使用していない時に離脱症状、禁断症状がでる状態」とされる。 たばこに「乱用」があるだろうか。ごく少数の例外を除けば、たばこ代のために犯罪を働いたり 破産したりはしない。喫煙のために仕事をしくじったり、たばこで友人関係が破たんしたりも しない。健康面での問題は残るが、たばこが社会生活を破たんさせるとは考えにくい。

 「依存症」はどうだろう。離脱症状や禁断症状はあるが、禁煙社会化するなかで喫煙者は すでに、可能な時と場所でしか喫煙しなくなっている。離脱・禁断症状は喫煙者によって 克服されている。

 ニコチンは依存症を生む。しかし、それが本人あるいは周囲に及ぼす影響は、アルコールや 他の薬物に比べて明らかに低い。喫煙率が下がり続けているが、非喫煙者と禁煙者の 増加によるものだ。禁煙者の増加自体が、たばこの依存症が重くないことを証明する。 さらに、たばこの害は科学的に証明されていると主張するなら、たばこの販売自体の禁止を 主張すべきだろう。依存症だからといって、影響の軽重も考えずに病気扱いするのは、正義の ためなら人を傷つけてもいいと考える子供にも似て、社会的成熟に欠ける。

 かつて喫煙者が、間接喫煙被害者の苦痛に鈍感であったことは事実だ。しかし、すべての 喫煙者を医師の診療なくして禁煙できない人とみなして病人扱いする風潮には、かつての 喫煙者の鈍感さに通じるものがある。(一部略) http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060226k0000m070108000c.html


・・・・この文章をみると、ほんとに新聞記者ってのはアホだなぁと

by internalmedicine | 2007-05-09 14:39 | 医療一般  

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