パーキンソン病:頭部外傷・農薬

パーキンソン病は単一原因疾患ではないようで、遺伝子や環境要因の組み合わせのようである。頭部外傷に関しては有名なボクサーがパーキンソン病になったことでことさら関心があるようである。オッズ比4.3(Neurology 2003;60:1610-1615)とかなり高い関連が取りざたされているが、なにせこういう事態がrareな状態なので・・・より広範な原因Surveyが必要となる。また、農薬は種類限定だけでもされるべきだと思うのだが・・・

パーキンソン病・パーキンソン症状約1000名 vs 対照2000名の症例対照研究
・農薬使用にて41%リスク増加
・外傷頭部打撲、職業的なボクシングなどのスポーツで2.5倍のリスク

Dick F et al. "Environmental risk factors for Parkinson's disease and parkinsonism: the Geoparkinson study." Occup Environ Med 2007;0:1-7.



農薬との関係はくすぶっていてかなり前から検討はされているようだが・・・農薬とパーキンソン病の関係はあるようで( British Medical Bulletin  January 22, 2007 )、農薬全般ではなく特定の農薬の関係があるようだ(American Journal of Epidemiology  Volume 165, Number 4 Pp. 364-374



品のないボクサーをテレビ局は一生懸命後押ししているようだが・・・ああいう態度をテレビで垂れ流すこと自体、ボクシング撲滅をはやまらせてるんじゃなかろうか?

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by internalmedicine | 2007-05-31 16:03 | 医療一般  

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