ホモシステイン仮説:静脈血栓症では適応できず

毎度おなじみホモシステイン値ベースの介入研究

HOPE-2研究( N Engl J Med 2006;354:1567-1577)では5000名参加、5年フォローアップで、プライマリアウトカムとしては、心血管疾患死、心筋梗塞、卒中であり、プラセボ群年率4%と推定17-20%リスク減少を予想していたのだが・・・結果は
ホモシステイン仮説の一部復活?:卒中に関しては葉酸有効・・・さらなる混迷へのところで書いたが、期待をうらぎるものであった。



それの静脈血栓版・・・Early Releaseがあったので・・・既に知られているとは思うが・・・

HOPE-2研究にて心血管疾患で検討されているが、同研究の深部静脈血栓症版
Homocysteine-Lowering Therapy and Risk for Venous Thromboembolism
A Randomized Trial
Ann Int Med 5 June 2007 Volume 146 Issue 11 Pages 761-767
ホモシステインの幾何平均値はビタミン群で 2.2 µmol/L減少、プラセボで 0.80 µmol/L増加。平均5年フォローアップにて88名の静脈血栓塞栓
静脈血栓塞栓:ビタミン v プラセボ:100人年0.38 ハザード比 1.01 [95% CI, 0.66 ~ 1.53])
ビタミン治療はDVT(hazard ratio, 1.04 [CI, 0.63 ~ 1.72]),、肺塞栓(hazard ratio, 1.14 [CI, 0.57 ~ 2.28])、未判明血栓塞栓hazard ratio, 1.21 [CI, 0.66 ~ 2.23])減少せず








ビタミン・サプリメントというのは一つの産業となってしまっているので・・・なかなかやめられないのだろう。このホモシステイン仮説というのは魅力的な仮説でビタミン以外の方法論も模索されるのかもしれないが、ビタミン補給でというのは・・・


NHK教育で漢方なるほど物語ってのをやっていたが、噴飯ものであった。
脚気のビタミン欠乏という考えが漢方の手柄というのだ・・・

by internalmedicine | 2007-06-06 10:17 | 動脈硬化/循環器  

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