歩け!歩け!・・・というが指導方法に優れたエビデンスがない

地域内や職場などで、ウォーキングを推奨してどの程度効果があるか?
指導方法に関して、すぐれたエビデンスがないということがわかる。

Interventions to promote walking: systematic review
BMJ 2007;334:1204 (9 June)
歩数への影響関する論文で、介入方法は問わず前後比較の対照研究のものを集めた研究で、各社会グループ間で、総身体活動性、fitness、疾患・健康・wellbeingに関するリスク要因への影響との関連を調べたもの

【結果】
19のRCTと29の非ランダム対象研究
ニーズに合わせたやり方、ほぼ閉じこもりをターゲットにしたやり方、変化への動機づけがほとんどのやり方、個別での指導方法(簡単なアドバイス、歩数計の使用指導、遠隔通信)、家庭(個人の購入)、グループ指導などでいづれも歩数増加につながる可能性があった。
しかし、これらの方法の持続性や一般化、臨床的利益は不明である。

職場、地域、エリアの有効性のエビデンスは、個々の研究、サブグループ研究解析に依存していた。
結論としては、最も成功する介入方法で、週平均30-60分参加者の歩数増加させることができる

一般での推定総増加歩数


手段による推定増加歩数



個人レベル:簡単なアドバイス(+0~+44分/週)、遠隔サポート(+32~+62/週)、グループによるアプローチ(-18~+146/週)、歩数計(-11~+181/週)

個別化した歩行(+ 1~+64/週)、通学時介入(+69/週)、様々な移動介入(-2 ~+9/週)



どうせなら、効率的な運動指導を!

by internalmedicine | 2007-06-08 10:28 | 動脈硬化/循環器

 

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