線維芽細胞を多能性幹細胞へ : Oct4、Sox2、C-myc、Klf4という4つの遺伝子組み込み

胎児性胚細胞活性化する4つの遺伝子(Oct4、Sox2、c―Myc、klf4)を線維芽細胞にレトロ・ウィルスを使って注入すると、多分化能が発現する誘導性多能性幹細胞となる・・・という画期的発見がなされた。

ESや胎児胚細胞を作る新しい方法、embryoを必要としない方法で、線維芽細胞を材料として、USと日本から発表、Oct4、Sox2、C-myc、Klf4という4つの遺伝子でいかに大人の細胞に特異化し、胎児胚細胞へ戻ることがしめされた。

In vitro reprogramming of fibroblasts into a pluripotent ES-cell-like stateNature advance online publication 6 June 2007 doi:10.1038/nature05944;

この4つの因子の2つは以前から重要であろうと予測されていた。Oct4とSox2と呼ばれる。胎児胚細胞のmaster geneと呼ばれるものである。ほかの2つは、c-MycやKlf4とよばれる2つのoncogeneであり、明らかではなかった。
Yamanakaらの治験により、昨年見いだした2つの因子を、reprogramming processに必須であることが判明

Generation of germline-competent induced pluripotent stem cells
Nature advance online publication 6 June 2007 doi:10.1038/nature05934;

by internalmedicine | 2007-06-10 22:10 | 動脈硬化/循環器  

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