心臓再同期療法 (CRT) のシステミックレビュー

つい最近、フォローしていた患者にCRT(「心臓再同期療法」)適応有りと、高位医療機関からの連絡を受けた。



心臓再同期療法というのは、
新たな心不全治療「心臓再同期療法」


慢性心不全の30%が心収縮力だけでなく、右室・左室収縮の開始時期のずれが生じている。
こんなdyssynchronyは120msec超QTS幅が続くときにエコー上も確認される。
この遅れが駆出機能を低下させ、僧帽弁の逆流を悪化させる。そして、この不安定性は死亡リスクと関連する

(NEJM Volume 346:1845-1853 June 13, 2002)


The finding of an intraventricular conduction delay has been associated with clinical instability and an increased risk of death in patients with heart failure.7,8,9,10

そういうことで、この同期治療が開始された。

Cardiac Resynchronization Therapy for Patients With Left Ventricular Systolic Dysfunction A Systematic Review
JAMA. 2007;297:2502-2514.


14 のランダム化トライアル (4420 名)
106のCRT有効性レビュー(9209 名)
89の安全性アウトカム研究(9677 名)

CRTの対象者全例、平均LVEF(左室駆出率):21-30%、QRS間隔延長(平均 155-209 mSec)、91%が薬剤抵抗性のNYHA class 3-4の心不全

CRTはLVEF(比重平均 3.0% :955CI 0.9-5.1%)、QOL(Minnesota Living With Heart Failure Questionnaire 8.0 95%CI 5.6-10.4)、機能状態(NYHA ≧ 1)59%

CRTは入院を37%(95%CI 7-57%)減少、、死亡率を22%(95% CI, 9%-33%)減少

植え込み成功率:93.0%(95%CI 92.2%-93.7%)
植え込み中の死亡:0.3%(95%CI 0.1%-0.6%)

中央値11ヶ月フォローアップで、CRTの6.6%(95% CI, 5.6%-7.4%) で、リードの問題出現し、5% (95% CI, 4%-7%) で機能障害を認めた。

by internalmedicine | 2007-06-13 08:37 | 動脈硬化/循環器  

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