CKDにおいて、貧血、eGFR、微量アルブミンはCVDに独立した因子である

CKD( chronic kidney disease )については
Definition and classification of chronic kidney disease: A position statement from Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO):Kidney International (2005) 67, 2089–2100をご参考に!

日本のガイドライン:「慢性腎臓病」(CKD)の診療ガイド・・・でふれた

正常:1日尿(mg/日) 30未満、 時間尿(μg/分) 20未満、随時尿(mg/g クレアチニン) 30未満
微量アルブミン:30~299、20~199、30~299
顕性蛋白尿:300以上、200以上、300以上
というアルブミン尿と顕性蛋白尿の診断基準である。

定義:
http://www.nature.com/ki/journal/v67/n6/fig_tab/4495286t3.html#figure-title
腎臓の構造的・機能的異常と定義される腎障害が3ヶ月継続し、GFRの減少の有無を問わないが、GFR低下が生じえ、以下の所見いずれかがある:
病理的異常; or
腎障害のマーカー;血液・尿・画像診断の異常を含む

GFR <60 mL/min/1.73 m2 ( 3 ヶ月 , 腎障害の有無を問わない)



CKDの重症度分類→http://www.nature.com/ki/journal/v67/n6/fig_tab/4495286t4.html#figure-title

CKDの重症度分類は、Stage2以降は単純にGFRで決定するわけである。Stage 1はアルブミン尿・血尿・蛋白尿の所見のみでGFRは正常以上である。




(A)CKDの予後推定で縦軸は腎不全発症やCVD発症の仮想的リスク
左軸がCKDの病期(eGFRに基づく)、右軸がCDKの臨床病型分類


(B) CKD病期とアルブミン尿レベルの予後への影響
縦軸は腎不全発症やCVD発症の仮想的リスク
左軸はCKD病気(GFRに基づく)、右軸はスポットの尿アルブミン/Cr比(mg/g)




このCKDに関して、貧血、微量アルブミン、推定糸球体濾過率(eGFR)と、CVDおよびそのための死亡リスクに関して十分判明したとはいえないと・・・下記著者

Independent Components of Chronic Kidney Disease as a Cardiovascular Risk State
Results From the Kidney Early Evaluation Program (KEEP)
Arch Intern Med. 2007;167:1122-1129.
National Kidney Foundation's Kidney Early Evaluation Program  37153名コホート(中央値16.0ヶ月 (範囲 0.2-47.5 months))

過去の医療イベントに関する調査済みで血圧・検査を行ったものが対象
推定GFRは4変数公式で計算。死亡率は国家データシステムとリンクしたもの

【結果】
37153名のうち、平均年齢 ± SD 52.9 ± 15.9 歳、68.7%が女性
自己報告病歴にて、心筋梗塞 1835(4.9%)、卒中 1336名(3.6%)、心筋梗塞or卒中 2897(7.8%)

年齢補正多変量解析で、CVDのリスク因子は
男性 (odds ratio [OR], 1.64; P<.001)
喫煙 (OR, 1.73; P<.001)
body mass index (OR, 1.01; P = .03)
糖尿病 (OR, 1.66; P<.001)
高血圧 (OR, 1.77; P<.001)
eGFR 30 ~ 59 mL/min per 173 m3 (OR, 1.37; P = .001)
ヘモグロビン値 12.8 g/dL 以下 (OR, 1.45; P<.001),
微量アルブミン > 30 mg/L (OR, 1.28; P = .01)


生存率解析で
CVD (OR, 3.02; P = .003)
chronic kidney disease (OR, 1.98; P = .05)
the combination (OR, 3.80; P<.001)



3つすべてのCKD組み合わせ(貧血、微量アルブミン、eGFR <60 mL/min/1.73 m2)で、30ヶ月後の約93%という生存率としては最悪となっている。

【結論】貧血、eGFR、微量アルブミンは独立したCVD因子であり、すべてがそろった場合生存率低下する。


CKDって、メタボリック・なんたらにくらべて知名度が低い

見た目の、でぶっ腹というインパクトがないから、周知徹底しなければならないのはこちらのほうだろう。メタボリックなんたらでも、金のかからない腹囲測定でごまかしただけの財務省や経団連の方向ばかり見ている柳沢では・・・



関係がないが・・・年金以外でも、柳沢のあほぶり・・・・が目立つ!

【追加】
たばこ喫煙率:柳沢厚労相、数値目標に難色

 柳沢伯夫厚生労働相は8日の閣議後会見で、たばこの喫煙率を減らすための数値目標について「数字が個人の振る舞いと関係ないところで取りざたされるのはまずい」と述べ、設定に難色を示した。

 喫煙率の数値目標は、厚労省が00年と06年、健康づくりの計画「健康日本21」などに盛り込もうとしたが、日本たばこ産業(JT)などの反対で断念した経緯がある。

毎日新聞 2007年5月8日 東京夕刊

by internalmedicine | 2007-06-15 08:23 | 動脈硬化/循環器  

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