医者に働け!働け!・・・というけど・・・労働時間を増やすと患者死亡数増加する
2007年 06月 15日
ref.)ACGME(卒後医学教育認可評議会)の役割
医者は休み無く働け・・・ということを大臣自らが答弁しているのだから、この国はどうしようもない。医者には人権がないという内閣・自民党を支持する医師会・・・あほじゃなかろうか?
骨太って・・・なんじゃ?・・・ワンフレーズ ポリティクスの意味不明さ・・・脱線しそうなのでやめとくが・・・この国は狂ってる
ところで、ACGME(卒後医学教育認可評議会)がレジデンシーの勤務時間数制限を行ったわけだが、この導入前後で、レジデンシー労働時間と入院死亡を比較した研究が公表された。
このレギュレーションは週80時間以内に制限することと、引き継ぎのための6時間を含む24時間連続労働を制限するものである。
Changes in Hospital Mortality Associated with Residency Work-Hour Regulations
Ann Int Med 17 July 2007 Volume 147 Issue 2
1 268 738 名の患者を調査
絶対死亡率減少 0.25%(P=0.043)
相対死亡率減少 3.75%
サブグループ解析で、死亡率に特に大きな改善があったのは、感染症疾患(change, –0.66%; P = 0.007)、高齢者医療(change, –0.71%; P = 0.005)である。
逆に 243 207 名の手術に関しては統計的に有意な減少はなかった(change, 0.13%; P = 0.54).。
手術に関しては、考察の中にサンプル数として少ないためやレジデントの検討なので手術上責任ある立場でない可能性などが考えられる。
日本において研修制度が変わった。大学や研修病院から離れた長くなったのでよくわからないが、同僚だった連中に聞くと、勤務時間外に指導やカンファレンスを行うことが困難になったらしい。
日本では、研修医より、研修終了後の医師の勤務状況が悲惨になっているのでは?
・・・官僚どもは、こういう現状なんてどうでも良いと思ってるだろうし、そこの大臣は・・・
by internalmedicine | 2007-06-15 11:13 | 医療一般