関係学会:「エホバの証人」信者への輸血ガイドライン策定へ


エホバの輸血問題というのは“エホバの証人信者が子への輸血を拒否する事例は、大学病院など全国100以上の病院で少なくとも毎年数例は起きていると推定”されているという新聞記事・・・で、その対処指針が学会でまとめられるとのこと

 信仰上の理由で輸血を拒否する「エホバの証人」信者への輸血について、日本輸血・細胞治療学会など関連5学会の合同委員会(座長=大戸斉・福島県立医大教授)は、15歳未満の患者に対しては、信者である親が拒否しても救命を優先して輸血を行うとする指針の素案をまとめた。

 「信教の自由」と「生命の尊重」のどちらを優先するかで悩む医療現場の要請に応えて検討を始め、「自己決定能力が未熟な15歳未満への輸血拒否は、親権の乱用に当たる」と判断した。

 合同委員会はこのほか、日本外科学会、日本小児科学会、日本麻酔科学会、日本産科婦人科学会の国内主要学会で組織。年内に共通指針としてまとめる。
(2007年6月24日3時3分 読売新聞)


以下の疑問が生じる・・・
1)学会指針が果たして、司法上どのように判断されるのか?
2)諸外国ではどのように対処しているのか?


日本医師会によって、日本医学会そのものの権威は傷つけられている(標榜科目に関する意見を聞かず、日医が独断交渉している事由がその根拠)わけだが、果たして、司法上、各学会ガイドラインというのはどれほどの効力をもつものなのだろうか?


おそらく、たたき台の一つとされるであろう論文:Recent developments in medical care of Jehovah's Witnesses.
West J Med. 1999 May; 170(5): 297–301.
Treatment of children
Children of JW parents should be given treatment independently from their parents' religion. As the Committee of Bioethics of the American Academy of Pediatrics stated, "constitutional guarantees of freedom of religion do not permit children to be harmed through religious practices." 
 In emergency situations where there is risk of harm to the child by withholding blood-based treatment, immediate danger should be relieved, including, if necessary, giving blood-based treatment. Decisions regarding "mature minors" or adolescent children are more problematic.
 The maturity of each child is different, and so is the child's understanding and commitment to the blood policy.
 If there is any unsolved ethical or legal issue regarding JW children, it is most appropriate to obtain a court order before proceeding further.
・・・最終的には裁判所との協議ということになる。
この問題に関しては、医療関係者を護るために、司法・行政に関してそういう窓口が整備されることが必要とおもうのだが・・・・EOLに関する医療決定に関しても同様と思う。


エホバの証人情報センター

エホバの証人と血の教え


エホバの証人の公式ウェブサイト“Watchtower

by internalmedicine | 2007-06-25 06:41 | 医療一般  

<< 高用量リピトールの方がジェネリ... TIMIリスクスコア層別化は男... >>