この国をだめにするお役人・・・鳥?インフルエンザ、SARS

突然ですが、トリインフルエンザ(混乱を防ぐためトリインフルエンザに統一)の名称はおかしいと私は思います。
CDCやWHOのサイトでは、"avian influenza"であり、俗称、"bird flu"です。
日本語訳するとしたら“鳥類インフルエンザ”であり、俗称“鳥流感”となるでしょう。合作の鳥(トリ)インフルエンザは・・・
朝日新聞の見出しに“鶏インフルエンザ”なんてみた時は絶句・・


トリインフルエンザの問題となった京都の農場周辺のカラスからインフルエンザウィルス検出された問題は、今後高病原性であることが確認されれば、周辺の鳥類への感染から全国に広がる可能性、とくに、渡り鳥説がまた急浮上するわけです。

1月の山口県の“トリインフルエンザ”の時に、渡り鳥感染説は考えにくいという説を盛んに行政サイドからマスコミに流しており、一部専門家もそれを指示しておりました。
“ 先に農水省の専門家委員は「カモなど渡り鳥による感染の可能性は考えにくい」とする見解を示している”と読売新聞(1月29日)でこの安直なコメントを確認することができます。

SARSの時の厚労省のお役人の疑わしきはSARSでなしという“日本:SARSの判定は「Severe重症」のS、今の患者は重症じゃないから判定留保と厚生労働省担当者語る”発言とかぶるものがあります。Lancetで間接的にこの対応を批判されてますので、ご存じの方は多いと思いますが、“4-7月に4例の疑い例があったのに、この情報を2次伝播予防のため努力を払おうとせずに公表しなかった。commnity preventeive strategyをぶっこわすものとしてます。”この件に関して、厚労省は弁明をしてるのでしょうかねえ
今後また同じように二次感染予防という立場だと、弁明できないアホな対応だと
おもうのですが、マスゴミも、役人には甘いようです
参考Ref:Lancet
Lancet http://www.thelancet.com/journal/vol362/iss9400/full/llan.362.9400.correspondence.28015.1



付録)
NEJMにトリインフルエンザ例がearly releaseが報告されています。
下痢症状があるのが気になりました。SARSの時のように、Outbreak初期とその後
臨床症状が若干変わってきたこともあり、一定ではないのかもしれませんが

ベトナムのトリインフルエンザ(H5N1)10例
http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/NEJMoa040419
──────────────────────────────────
顕著な臨床的特徴は、熱発、咳嗽、下痢、息切れなどの重症のインフルエンザ症
状を有することであり、暴露から発症までの潜伏期間は2-4日、下痢は10例
中7例

特徴的検査データは著明なリンパ球減少と血小板減少、CD4:CD8比の逆転
生存者ではリンパ球数とCD4:CD8比の改善がみられた。

肝機能、腎機能障害と糖異常が6例にみられ、全員若年者か小児
1997年の流行にくらべ今回の死亡率はかなり高かった。

症状発症前の週に9例中8例があきらかな罹患者との接触があった。6例は罹患
した鶏やduckをあつかっており、直接のトリ-ヒト感染と考えられる。

臨床症状(熱発、咳嗽、下痢、呼吸苦、呼吸回数増加、リンパ球減少、レントゲ
ン異常)と感染源との接触既往が重要

oseltamivirは5例に投与され、4例が死亡、投与開始が遅すぎた可能性がある。
経口Ribavirin投与は無効とおもわれた。

by internalmedicine | 2004-03-08 08:38 | 感染症  

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