シスタチンCはCKD予後のマーカーとして推定GFRより強力

老人の寿命とGFRでeGFR:推定糸球体濾過量についてふれたが・・・

Ann Int MedにはCystatin Cについて検討され、表題のような結論が記載されている。


非糖尿病患者CKDStage3、4の825名対象

Cystatin C as a Risk Factor for Outcomes in Chronic Kidney Disease
Ann Int Med 3 July 2007 Volume 147 Issue 1 Pages 19-27
平均シスタチンC値、クレアチニン濃度、GFRはそれぞれ 2.2 mg/L (SD, 0.7)、 212.16 µmol/L (SD, 88.4) (2.4 mg/dL [SD, 1.0、33 mL/min per 1.73 m2 (SD, 12)
メディアン10年フォローアップにて25%(n=203)の患者が死亡
原因:CVD 15%(n=123)、腎不全66%(n=548)

多変量補正モデルにて
1/クレアチニン、GFR、1/シスタチンC 1SD減少につき、全原因死亡リスク  1.27 (95% CI, 1.06 to 1.49)、1.27 (CI, 1.08 to 1.49)、1.41 (CI, 1.18 to 1.67)


同様に・・・
CVD死亡率  1.32 (CI, 1.05 to 1.64)、 1.28 (CI, 1.04 to 1.59)、 1.64 (CI, 1.28 to 2.08)
腎不全死亡率  2.81 (CI, 2.48 to 3.18)、 2.41 (CI, 2.15 to 2.70)、 2.36 (CI, 2.10 to 2.66)

by internalmedicine | 2007-07-03 11:28 | 動脈硬化/循環器  

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