PSA値:共感を感じて検査してしまう

高齢男性医師はPSA検査にこだわってしまうらしい。ガイドライン外の検査が行われてしまう。
その原因の一つとして“prostatempathy”ということらしい。“sympathy” と言い換えているところもあるので、前立腺癌リスクを人ごとと思えず、共感を感じてしまうということかもしれない。

・・・この現象・・・共感してしまう。

Practitioner-Level Determinants of Inappropriate Prostate-Specific Antigen Screening
Arch Intern Med. 2007;167:1367-1372.

メジャーな臨床ガイドラインは、75歳超、40歳未満の無症状の男性対象者に対して、PSA検診をルーチンに推奨しているものはない。

7つのVeterans Health Administration病院で不適切なPSA検診が行われているかを調査したもの
不適切な検査は平均±SD%で、19.3%± 15.0%

医師側要因がいくつか挙げられる。

ガイドライン外のPSA検査の比率は医師年齢とともに増加(P<.001)
女性医師では逆に加齢とともには減少(P=0.048)



医者として主観を入れ込む、ナラティブなアプローチが肯定的に受け入れられているようだが、冷徹なエビデンスと、境界線を引くかが問題となるだろう。

ちなみに、日本では、高貴な方の病気のおかげでPSA検査自体の適用範囲は別格扱いのようである。こういう問題は少ないようだが・・・他の診療行為で、このような現象は生じているのだろう。



ref.)
PSAからみた検診・人間ドック
前立腺癌の検診でつかわれているPSAは見逃しが多い

by internalmedicine | 2007-07-10 09:37 | 医療一般  

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