COPDにおいてはBMIより除脂肪量指数が良好な指数だという報告

素直に解釈すれば除脂肪量指数はCOPDの廃用性萎縮にともなう、筋肉のやせをあらわし、確かに重要な指標となることも考えられる。

だが、私は個人的に、fat-free mass index (FFMI) というのをあんまり測定値として信用していないのだが・・・体脂肪測定では予後推定にはならない?でのべたように、“インピーダンス法による体脂肪は個体差比較ではあまり意味がないと思う”・・・ちがうパラメータをみている可能性はないのだろうかなどといつも思ってしまう。

Body Mass and Fat-Free Mass Indices in COPD
(Chest. 2007; 132:164-169)

100名の安定したCOPD患者をCOPD病期に分け、BMI、除脂肪量指数:fat-free mass index (FFMI)、気道閉塞、過膨張指数(FEV1、FEV1/FVC、吸気能力)、運動能力:6分間歩行(6MWD)、前後Borgスケール(6MWD前後)、MRCスケール、気道炎症(喀痰白血球分画、LTB4)、QOLなど測定

6MWDはBMIとfat-free mass index (FFMI)と有意に相関
MRCスケールはFFMIとのみ有意に相関

BMIはCOPD5つの病期分類上の有意な影響を与えないが、FFMIはstage 0でもっともその影響をあたえる。

by internalmedicine | 2007-07-12 11:55 | 呼吸器系  

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