タクシードライバーの人権・健康被害 を 無視する 毎日新聞
2007年 07月 13日
禁煙タクシー:県内、全面始動 毎日新聞2記者が試乗 /神奈川
毎日新聞 2007年7月12日
11日正午、横浜市中区の県庁前からタクシーに乗った。ハンドルを握るのはドライバー歴7年という男性運転手(59)。車内の灰皿は「禁煙」と書かれたシールが張られた上、接着材で密閉されていた。
乗車5分後、JR桜木町駅前に差し掛かったところで、池田記者がポケットからたばこをつかみ切り出した。
「たばこ吸ってもいいですか」
「今日から禁煙になったんです」
落ち着いた口調で答える運転手。
「どうしてもだめですか」
池田記者も粘る。
だが運転手は「条例で決まったんで」とやんわり断ると、水色の携帯灰皿を取り出した。
「外で吸ってもらうことになったんですよ」
◆ ◆
続いて横浜駅から個人タクシーに乗車した。男性運転手(67)は最初は申し訳なさそうに断っていたものの、頼み込むと「そんなに吸いたいの」とあっさりと了解
これって、倫理的に問題のある取材方法だとおもいますが・・・
タクシードライバーに対する受動喫煙と健康被害、そして、客だから断れないだろうということで相手に対する尊厳を忘れた態度による人権軽視意識・・・
マスコミ 専門家の意見を無視する子供っぽさ に記載したごとく、この新聞社はなにか勘違いをしているのでは?
タクシー業界ならびに、タクシードライバーの方々に、心から同情する。
【関連資料】
◆ 「慢性受動喫煙症」の驚異
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kenkou/evidence_060419.html
◆ Environmental Tobacco Smoke :環境喫煙(AHA)の重篤な健康問題:心血管合併症、呼吸器系合併症、低体重出産児、乳幼児死亡率などdが、これ以外に、広範な健康被害をもたらす報告が相次いでいる。
◆ EPAは、受動喫煙のためアメリカでは毎年3000名が肺癌死にいたっていると報告している。乳幼児への影響は特に下気道への影響が強く、15万~30万の間接喫煙による過剰気道感染が生じていると報告しており、そのため過剰に7500~15000回の入院を生じていると推定している。(Environmental Health Center)
・・・こういう推定被害者、特に、タクシードライバーのうち、間接喫煙により過剰リスクを背負わされている人たちに対して、こんな非常識な取材をする毎日新聞・・・そしてその記事をどうどうと公表し販売する新聞社デスク・経営者たちはいったいなにを感じるのだろう?
by internalmedicine | 2007-07-13 10:35 | メディア問題