eGFRと微量アルブミンのcross-classification

メタボリック症候群と比べると、CKDに関しては行政・マスコミなどほぼ無視状態
透析やCVDリスクなどの医療コストを考えれば、メタボリックシンドロームばかりを取り上げることは不自然


専門外ながら、微量アルブミン尿症や推定糸球体濾過率(eGFR)は以前からその重要性を叫ばれていたと思う。前者は糖尿病性腎症、後者は抗ガン剤の投与計画の時にその利用は必須であるし・・・


DOQIを参考にすると・・・
CKDの定義に"kidney damage"なるものが含まれる。


CKDには、“Kidney damage”、すなわち、病態異常もしくは血液・尿中成分や画像診断の異常を含む異常も含まれているのである。

この、“Kidney damage” は初期にGFR減少無く、時間の経過とともにGFR低下を伴うものであろうと推定されるものとされる。このカーカーはNHANES IIIを含む研究でとくに蛋白尿を重要視している。




Cross-Classification of Microalbuminuria and Reduced Glomerular Filtration Rate
Associations Between Cardiovascular Disease Risk Factors and Clinical Outcomes
Arch Intern Med. 2007;167:1386-1392.
CKDは、eGFR(推定糸球体濾過率)の減少もしくは微量アルブミン尿症と定義され、CVDや全原因死亡率との関連は不明であった。

【方法】 2966名(女性:52.6%)、 Framingham Offspring Cohortから抽出
eGFR異常(女性:eGFR < 59 mL/min/1.73 m2 、男性: < 64 mL/min/1.73 m2)・正常と微量アルブミン有無(スポット尿検査:尿中アルブミン/Cr比:30 mg/gをカットオフ)の4群に分け検討


【結果】 9.9%(n=295)でeGFR現象、12.2%(n=362)で微量アルブミン尿症

eGFR減少者中、28%で微量アルブミン尿症

eGFR減少(+) かつ 微量アルブミン尿症(+)は、CVD・全原因死亡率増加
ハザード比 1.7(95%CI 1.1-2.4; P=.009)


eGFR減少(+) かつ 微量アルブミン尿症(-):ハザード比 1.3
eGFR減少(-) かつ 微量アルブミン尿症(+):ハザード比 1.2


eGFR減少(+) かつ 微量アルブミン尿症(+)はeGFR減少(+) かつ 微量アルブミン尿症(-)と同様、有意に全原因死亡率リスクを増加する
それぞれ、 2.2 [95% CI, 1.4-3.6] 、 1.7 [95% CI, 1.1-2.6]

【結論】
eGFR減少と微量アルブミン尿症はともにリスク要因背景と相対的な共通条件となる。
両者の存在はCVDや全原因死亡率の増加で、一部重大なCVDリスク要因であろう。



まぁ・・・まだこんな検討がなされているくらいだから、発展途上の概念であることは間違いない。
ただ、両指標を日常臨床でチェックすることはやはり重要だろう。

by internalmedicine | 2007-07-17 08:15 | 動脈硬化/循環器  

<< 心臓CT冠動脈造影による放射線... COPD患者でうつ・不安の評価... >>