脂肪を燃やす運動は、休み休みしたまえ 

脂肪を燃やすための運動としては、休みをいれた繰り返しの方が、単純に長い運動より、効果的。

東大、筑波、デンマーク・コペンハーゲンの研究ということらしい

Enhancement of fat metabolism by repeated bouts of moderate endurance exercise
J Appl Physiol 102: 2158-2164, 2007
7名の男性で3つのトライアルを施行
1) 60分間の一連の運動 (Single)

2) 2回に分けた30分間の運動、20分安静を運動の間に取る (Repeated)

3) 安静


どの運動も、最大酸素摂取量の60%というサイクル・エルゴメーターで行った

両群とも、血中glycerol、成長ホルモン、血中エピネフリン、ノルエピネフリン濃度は有意に増加(当初30分運動中) (P < 0.05)

反復トライアル中、血中遊離脂肪酸、アセトアセトン酸、三水酸化ブチル酸濃度は、続く20分安静中に、急激に増加(P<0.05)

Repeatedの方の2回目の30分運動中、遊離脂肪酸、エピネフリン反応は、Singleより、反応が有意に大きい (P < 0.05)

さらに、Repeatedの方が、Singleに比べ、有意にインスリン・ブドウ糖値が低下した

運動後60分間回復中、FFA、グリセロール、三水酸化ブチル酸濃度はSingleより、Repeatedの方が高かった(P < 0.05)


この結果から、運動は、安静を含む繰り返しのセッションの方が連続した運動より代謝後進的に働くということが判明した。

by internalmedicine | 2007-07-20 07:00 | 動脈硬化/循環器

 

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