うつに対するCBT SSRIに比べ有効性すくない
2007年 07月 20日
だが、この心理カウンセリングとやらはほんとに効果があるのだろうか?心理療法などは現在、認知行動療法が主体だが、この傾聴のみでほんとによいのだろうか?CBTとなりえていない、心理療法で、はたして、どこまで、その効果があるのか・・・非常に疑問視するのだが・・・世の中はなにやら心理療法を超人的・超現実的な効果があるかのように考えられているようである。・・・カリスマなんたらとか、スピリチュアルななんたらと変わらんじゃん・・・
地震などは不安とうつの感情入り乱れ、個々人・時相により、その心理的機制が異なると考えるのが普通と思う。はたして、ゲートウェイとして心理学専門家が対応できる資質を有しているかそれさえ疑問がもたげる。最近は、実際の患者を見ないで安易にコメントするタレント心理学専門家?や医者が続出。さらに、心理や心療内科・精神科の連中が本来門外漢のはずの“天下国家まで語る”といったい事態・・・えらく態度が増長・・・と感想をもつ
うつに対しては、人間関係精神療法(Interpersonal Psychotherapy)とCBTとを比較したとき、CBTのほうがまだ有効との報告( The British Journal of Psychiatry (2007) 190: 496-502. )もあり、うつに対してもCBT有効かなという期待もあったが、思春期のうつに対しては、SSRIにadd-onするかたちのCBTが有効かというと疑問視されているようである。
Selective serotonin reuptake inhibitors (SSRIs) and routine specialist care with and without cognitive behaviour therapy in adolescents with major depression: randomised controlled trial
BMJ 2007;335:142 (21 July), doi:10.1136/bmj.39224.494340.55 (published 7 June 2007)
SSRIとCBTの併用がSSRIと通常の診療だけとくらべて、思春期軽症~重症うつに対してより有効といえるかどうかの検討
208名の11-17歳の軽症から重症の大あるいは大うつ疑いの患者
103名のSSRIとルーチンケア
105名はSSRIとリーチンケア+CBT
12週トライアル持続し、フォロー16週
スコア変化(子供・思春期へのHealth of the Nation outcome scales )
プライマリケアとしての12週治療効果は-0.64(95%CI -2.54~1.26 P=0.50)
長軸解析では、プライマリアウトカムもセカンダリアウトカムも相違なし
平均的に、自殺思考や自傷行為の減少が平均的にみられた
CBTの予防効果のエビデンスはない
28週まで、57%が改善・非常に改善であり、20%は改善せずの状態であった。
思春期患者へのSRRI投与とCBTの有効性の劣性・・・いかに戦略をとるのだろう。
by internalmedicine | 2007-07-20 10:11 | 医学