インフォームド・コンセントを行わず実験と開き直る毎日新聞
2007年 07月 23日
これって 重大な 人権侵害 ですよねぇ
ヘルシンキ宣言の一節
ヒトを対象とする研究はすべて、それぞれの被験予定者に対して、目的、方法、資金源、起こり得る利害の衝突、研究者の関連組織との関わり、研究に参加することにより期待される利益及び起こり得る危険並びに必然的に伴う不快な状態について十分な説明がなされなければならない。対象者はいつでも不利益なしに、この研究への参加を取りやめ、または参加の同意を撤回する権利を有することを知らされなければならない。説明文書の内容。
倫理観のない 毎日新聞さん ほんとに 毎度 あきれます ・・・
タクシードライバーの人権・健康被害 を 無視する 毎日新聞
ってのを書いたが、取り上げた記事に対する抗議・批判が“禁煙を推進する団体や読者の皆様”からあったようである。
わたしはどちらにも属してないが・・・こういう時ってネットは無視される。
で、言い訳は・・・
◇12日の記事、趣旨を説明します
県内タクシーの全面禁煙化を受けて12日の神奈川面に掲載した記事「県内タクシー全面禁煙始動 本紙2記者が試乗」に対し、禁煙を推進する団体や読者の皆様から抗議や批判をいただきました。
記事はタクシーに乗った記者が、運転手に「たばこを吸ってもいいですか」と問いかけるものでした。スタートしたばかりの現場から、運転手の肉声や苦労を報告することが狙いでした。
タクシー全面禁煙の取り組みが運転手の受動喫煙被害を防止し、利用者の健康も守るという趣旨は十分承知しています。今回の取材でも、運転手が問いかけに了解した場合であっても記者は喫煙しておらず、取材への理解も得ました。ただ説明不足の面があり、誤解を招いたことは反省しています。
タクシー全面禁煙の取り組みをはじめ、喫煙の問題は今後ともさまざまな形で取り上げていきたいと考えています。<横浜支局長・寺田浩章>
毎日新聞 2007年7月19日
毎日新聞はインフォームド・コンセントを得ず、この治験をおこなったと告白しているのである。
医療関係に対して社を上げて批判をするくせに、自らは、同意を得ず実験を強行、後追いで了解を得たと称しているのである。
倫理性の欠如も甚だしい新聞社である。
この新聞社はブログで取り上げたとおり、社説に“禁煙治療 依存症の軽重無視する子供っぽさ”との中で、ニコチン依存症そのものを病名として否定しているのである
もし、“運転手の受動喫煙被害を防止し、利用者の健康も守るという趣旨は十分承知しています”というなら、社説も取り下げるべきと思う。
皮肉を込めて言うが、 取材相手の人権は無視して、自らの権利のみは主張するという、昨今の 美しい国、日本 の メディアにふさわしい 新聞社 なのである。
災害地でも隠しマイクをしかけたが、ワイヤレスの集音マイクで、隠す意図はなかったというテレビ局があったようだ ( サンケイ ) 。
被災地義援金なんてNHKを含め他人の寄付金で偽善事業をする。本来、マスコミ社員自体がやればよいことであり、一般民は赤十字経由など正式なルートで行うべき。
マスコミは赤十字などの公的な寄付ルートを紹介することに専念すべきであろう。
マスコミが、真摯に、災害報道を行うことは、社会的な影響から考え問題を掘り下げ次の災害の対策に役立ち好ましいことだと思う。実際、クラッシュ・シンドローム、肺塞栓などの啓発などは一定の効果を上げているのだと思うし、ストレスによるたこつぼ心筋症などの対策なども・・・
だが、視聴率を上げるために、過度な取材、擬装的取材が毎度行われ、そしてエアコンの効いたスタジオから心ないコメントなど毎度おなじみである。・・・彼らの心根の低さがそういったことで露見してしまうのである。
そのシンボリックなものが各テレビ局のなんたら寄付と、私はみている。
地震などの災害報道がある時、いつも疑問に思うのだが・・・
100歩譲っても寄付金の詳細を、入金・支出金など1円残らず公開すべきだろう。
TBS : カンガルー基金
テレビ朝日 : ドラえもん募金
日本テレビ : 24時間テレビ
フジテレビ : FNSチャリティ
by internalmedicine | 2007-07-23 08:29 | メディア問題