糖尿病新規診断例にクッシング症候群が紛れ込む確率は?

Cushing's syndrome、 acromegaly、 pheochromocytoma、 hyperthyroidism 、 polycystic ovarian syndrome (PCOS)といったものから糖尿病を引き起こす可能性がある。新規診断時にこのような疾患の合併を考慮するのは大事なのだろうが、果たしてどの程度の頻度で存在するものなのだろうか?


クッシングに関して、小規模だが参考になる報告があった

Screening of Cushing's syndrome in adult patients with newly diagnosed diabetes mellitus
Clinical Endocrinology, Volume 67, Number 2, August 2007 , pp. 225-229(5)

100連続新規糖尿病診断事例で前向き研究

overnight の1mg dexamethasone suppression test(DST)にて検討


5名がDST抑制不能 → 標準2日、2-mg DSTを3-6ヶ月後に施行

1名の女性でクッシング症候群診断(下垂体腺腫にて手術)


結果としては、糖尿病診断でのクッシング症候群が潜む可能性は稀

あえて、95%CI表示すれば、0-0.029%となる。

by internalmedicine | 2007-07-23 09:07 | 内科全般  

<< エコノミークラス症候群、6人に... インフォームド・コンセントを行... >>