ソフトドリンクはダイエット炭酸でもメタボリックシンドロームや心臓疾患代謝悪化要因である

アメリカ人は年に一人当たり38.3ガロン(3.785リットル)のソフトドリンクを飲み干し、カロリーに関して言えば63、000カロリーで、18ポンド(常用ポンド=約0.4536kg)の体重に相当する。

Circulation誌に掲載された新しい報告では、ソフトドリンクだけでなく、ダイエットソーダでも、心臓疾患のリスク増加ということ

ここで言うソフトドリンクとは、アルコールを含まないという意味で、ハードドリンクに対抗する意味で、通常はコールドドリンクに使うとのことで、甘く味付けしているか、炭酸を混ぜているもの


医学雑誌Circulation( (Circulation 2007, doi:10.1161/CIRCULATIONAHA.107.689935) に掲載され、メディア( 例: abc )でも大きく報道されているらしい

Framingham Heart Study(6039人年観察、女性 3470名、平均年齢52.9歳)で、ベースラインでメタボリックシンドロームのないもの

メタボリックシンドロームの定義:以下の3つ以上≥
ウェスト径≥35 inches (女性) or ≥40 inches (男性)
空腹時血糖値 ≥100 mg/dL
空腹時トリグリセリド値 ≥150 mg/dL
血圧 ≥135/85 mm Hg
HDLコレステロール <40 mg/dL (男性) or <50 mg/dL(女性)


多変量解析モデルは年齢、性別、身体活動性、喫煙、飽和脂肪酸、トランス型脂肪、マグネシウム、総カロリーの食事摂取、血糖指数を含む

横断研究にて、1ソフトドリンク/日では、1ドリンク/日未満に比べ、メタボリックシンドロームの頻度増加 (オッズ比 [OR] 1.48; 95% CI, 1.30 ~ 1.69)
平均4年フォローアップにて新規発症メタボリックシンドロームは1ドリンク/日未満では765/4095(18.7%)、1ドリンク/日以上では474/2059(22.6%)

1ソフトドリンク/日以上の消費により、メタボリックシンドローム発症オッズ増加(OR 1.44 ; 95%CI 1.20~1.74)、肥満(OR 1.31 ; 95%CI 1.02~1.68)、ウェスト径増加(OR 1.30 ; 95%CI 1.09~1.56)、IFG(OR 1.25 ; 95%CI 1.05~1.48)、高血圧(OR 1.18 ; 95%CI 0.96~1.44)



ダイエットソーダと心臓疾患リスクの相関を見出しているのがもう一つのポイント


マーケットに広く影響するためか、abcなどでも大きく取り上げられている。
“Killer Cola”というわけではなく、高カロリーファーストフード、高脂肪スナック大量摂取のマーカーというとらえ方のほうが正しいのではないかと落ち着いた論説がなされている。



アメリカのソフトドリンクの生産年次変化


これをみても、ダイエット炭酸飲料が増えていることがわかる。

先行して、ソフトドリンクの健康への影響に関するメタ・アナリシスが今年4月報告され、これもメディアを騒がせたようだ。

Effects of Soft Drink Consumption on Nutrition and Health: A Systematic Review and Meta-Analysis
American Journal of Public Health, April 2007; vol 97: pp 667-675.
88の研究のメタ・アナリシスによれば、ソフトドリンク消費量と健康アウトカムの相関を調べ、エネルギー摂取と体重増加と関連があることを見いだした。
ソフトドリンク消費量はミルク、カルシウム、他の栄養源摂取と逆相関死、重症の医学的問題、糖尿病のリスク増加と相関する。
研究デザインが結果に影響をもたらし;より大きなeffect sizeが強力な研究方法でみられる(長軸・実験 vs 横断研究)

年れ、性別、飲料の種類などの他の要因ではeffect sizeに影響を持たし、

食物産業の研究は非食物産業による基金でない研究より有意に小さい影響を報告している。

ソフトドリンク消費を減少する推奨がなされることが、現在のエビデンスにおいて、強く支持された。

by internalmedicine | 2007-07-24 14:55 | 動脈硬化/循環器  

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