地域でのサイロトロピン測定
2007年 07月 27日
UKでは甲状腺機能異常頻度13.4%、毎年、甲状腺異常新規症例6.8%(1.5%はovert dysfunction)で、横断調査では10.8%頻度、新規診断5.5%(3.0%がovert case)という報告がある。(Thyroid Vol.14 Num 10 2004 )
高齢者のサイロトロピンと甲状腺ホルモンの意義にて、老人では“死亡率低下が関連。若干甲状腺ホルモンが高いほど死亡率増加” の報告がある。
プライマリケアという立場から、TSHと異常TSH値のフォローアップを初回TSH測定値ベースで検討したもの
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Serum Thyrotropin Measurements in the Community
Five-Year Follow-up in a Large Network of Primary Care Physicians
Arch Intern Med. 2007;167:1533-1538.
42242名で、1.2%が<0.35 mIU/L、0.7%が>10 mIU/L
34549名の甲状腺特異的治療をしてない患者で
ベースラインで高度増加、増加、減少TSH値のひとで、正常化した比率は27.2%、62.1%、51.2%
ベースライン正常TSH値の対象者は98%正常のまま
ベースラインTSH値高値のものは、最高5分位群で、最もTSHのうち高値の可能性が高かった(P<.001)
“TSH 人間ドック”でGoogle検索 すると、 かなり日本でも行われていることがわかる。
人間ドックというのは、 異常が見つかったときの処遇も考慮した上で、行われるべきであろう
( 人間ドックというふざけた言葉 )
日本では、何のためやってるかわからない検診が広く行われてしまっているし、検診異常値が出たときに適切に対処されているとは思えない事例を経験してしまう( http://intmed.exblog.jp/5914271/ )
by internalmedicine | 2007-07-27 08:48 | 内科全般