大麻の長期的悪影響:精神疾患、気分障害

Lancetは、趣旨替えして、カンナビスト支持をやめたのか?

精神疾患・気分障害への長期的影響の論文を報告している。

Cannabis use and risk of psychotic or affective mental health outcomes: a systematic review
The Lancet 2007; 370:319-328
大麻が一過性の中毒症状を超えて持続する精神・気分障害アウトカムの原因となるかどうかは不明
4804のreferenceの35の研究のシステミック・レビューを行ったもの

一度でも使った人の精神病アウトカム増加(プール化補正オッズ比 1.41 95%CI 1.20-1.65)

一定の用量反応関係がみられ、頻回に大麻使用しているものはリスクが高い(2.09, 1.54-2.84)

より臨床的にはっきりしている精神病に限定した解析でも同様

うつ、自殺思考、不安アウトカムは別に検討され、一致したものはなく、精神病以外の、非原因的説明を帰着する試み自体が少ない。

実質的な交絡影響が精神病と気分障害にみられた。


大麻、マリファナは多くの国で不法ドラッグとして広く用いられている。若者の約20%が、週1回以上の使用や100回以上の重度中毒者がいるという報告もある。若年者への影響、まだ成長期にある思春期の場合に、この中毒がいかなる影響を与えるか。統合失調症やうつなどの頻度を増やすかどうか不明である。
医療目的にてRCTは残念ながら役立ちそうもない、娯楽薬として使用する方法と、薬剤として使用する方法は同一ではないから。
この研究は住民ベースの長軸調査、長軸調査内の症例対照研究などを利用している。



Lancetと大麻この組み合わせはとてもうさんくさいものを感じる

( http://tymanews.typepad.com/weblog/2006/01/post_4.html )
ランセット誌の最初の論説記事から10年後の2005年には「規制を設けたうえでの薬物の合法化」を支持するデビッド・キャメロン氏がイギリス保守党の党首に就任しています。選挙戦では大学時代の薬物使用が取りざたされながらも、袋だたきに合うこともなく選出されています。少なくともイギリスでは時代が少しずつ動いているようです。


多発性硬化症に対してCBM: カンナビスト運動?で、このことにちょっと触れた

by internalmedicine | 2007-07-27 15:01 | 医療一般  

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