ビタミンC、ビタミンE、β-カロチンは高CVDリスク女性への包括的効果はない
2007年 08月 14日
ポーリング博士というのがくせもので、なにせ2度のノーベル賞学者なものだから・・・影響が大きく、言動が、その後悪影響を与え、orthomolecular medicine(分子矯正医学)ってのが、多くの出現する詐欺治療へのアイディアの根源、そして、市民運動へも大きく影響を与え、その変種が反原発・反化学運動となっていると私は思っている。偉大な化学者ではあったが、はたして、事実に謙虚であったのか?orthomolecularの概念は、自然科学はまだ発展途上なのに、あまりにも奢りすぎた概念ではなかろうか?こういった奢った考えは利己的遺伝子の概念暴走と同根なのでは?
健康食品と詐欺商売を結びつけるこのorthomolecular medicineの15原則
以前、ビタミンCに関しては、ビタミンCの心臓疾患リスク減少効果は、社会階層の影響で説明できるで触れた。
ポーリングの亡霊でもあり、疫学研究の亡霊・・・ビタミンC・サプリメント
A Randomized Factorial Trial of Vitamins C and E and Beta Carotene in the Secondary Prevention of Cardiovascular Events in Women
Results From the Women's Antioxidant Cardiovascular Study
Arch Intern Med. 2007;167:1610-1618.
【背景】 ランダム化トライアルで、ほぼ、抗酸化ビタミンの心血管疾患(CVD)リスクへの効果を支持することができないという方向である。抗酸化物質の相互作用を調べた研究は少ないし、CVDへのアスコルビン酸(ビタミンC)の個別的効果をしらべたトライアルもない
【方法】 Women's Antioxidant Cardiovascular Studyで、アスコルビン酸(500 mg/日)、ビタミンE(600 IU/隔日)、βカロチン(50 mg/隔日)の心筋梗塞・そっちゅ・冠動脈再建、CVD死亡のcombined outcomeを検討したもの
8171名の健康女性職業人でリスクを2 x 2 x 2 区分化デザインで検討
参加者は40歳以上のCVD既往、3以上のCVDリスク要因を有し、9.4年平均フォローアップ期間(1995-1996から2005年)
【結果】 1450名で、1つ以上のCVDアウトカムを経験
組み合わせアウトカム・個々のセカンダリアウトカム(心筋梗塞・卒中・冠動脈再建・CVD死亡)で、いずれも効果認めず
アスコルビン酸:1.02 95%CI 0.92-1.13 [P = .71]
ビタミンE:0.94 95%CI 0.85-1.04 [P = .23]
βカロチン:1.02 95%CI 0.92-1.13 [P = .71]
CVD既往のあるサブグループで、ビタミンEは、activeな有意差ぎりぎりのプライマリアウトカム減少効果がみられた (RR, 0.89; 95% CI, 0.79-1.00 [P = .04]; P value for interaction, .07).
プライマリエンドポイントでの有意な薬剤間の相互作用はみられなかったが、アスコルビン酸とビタミンEの組み合わせは卒中減少となった (P value for interaction, .03).
【結論】CVDリスクの高い女性に対し、アスコルビン酸、ビタミンE、βカロチンの心血管イベントへの包括的な効果はない。
C1000とか2000とか・・・馬鹿みたい!
by internalmedicine | 2007-08-14 09:13 | 動脈硬化/循環器
