謝罪マニュアルトラップ

予想通りだが、日経に続き、読売新聞が“謝罪マニュアル”のトラップにかかったようである。


謝罪マニュアル…医療現場 変われるか
読売 
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070814-OYT8T00223.htm



謝罪マニュアルの裏側(NEJM記事から読み解く)  から・・・再掲するが

アメリカでちょっと話題になると無批判に受け入れて悦にいる人たちがいるのにびっくりする。決して、このマニュアルは決して科学的な事象により作られたものでなく、ヒラリークリントンやオバマなどが政治的な意図を含めかれらの主義主張が前面の文書に過ぎないのである。



私のごとき医者の言い分を信用できないのが大多数というのは当然だろう・・・ぜひ本文を読んでほしい

Disclosing Harmful Medical Errors to Patients
NEJM Volume 356:2713-2719 June 28, 2007


謝罪の前提として、訴追を免れるという条件がなければ・・・医療機関や医療関係者は単なる袋叩きに終わるだけ


日本では、謝罪の前提条件ができていないのである。

まず、公的医療機関がこのトラップに引っ掛かり、自滅していくであろう・・・その莫大なコストと手間により本来の医療へのコストが損なわれ、憔悴し、スタッフは散逸していく・・・それがこの国の医療である。



ref.) 事故謝罪マニュアル翻訳の加筆・削除・意訳について

by internalmedicine | 2007-08-16 12:07 | Quack  

<< 国内観測史上の最高気温記録に思う ワインによるアナフィラキシーと... >>