COPD患者における室内空気汚染の影響
2007年 08月 24日
デジタル粉塵計:DUSTTRAK™ Aerosol Monitor
“1分間隔測定でも、約3週間のデータを記憶するメモリ容量”とのことでモニターに適しているのだろう
Indoor Air Quality in Homes of Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 176. pp. 465-472, (2007)
リビングルームの直径2.5μm以下(PM2.5)の粒子レベル(µg/m3) を8-14時間DustTrakモニターにて測定。また、リビングのNitrogen dioxide exposure (ppb)を1週間かけて測定。Endotoxin (EU [endotoxin units]/mg) 測定も。健康状態はSt.George’s Respiratory Health Questionnaireにて測定
平均年齢69歳。約45%が男性で、39%が喫煙者、49%が家族内に喫煙者
室内平均PM2.5値は18 µg/m3、二酸化窒素 7.8 ppb、エンドトキシン値 95.8 EU/mg dust
PM2.5 は有意に喫煙居住者のいるところでは高く(P<0.001)、endotoxinもNO2も高値である
PM2.5は有意に症状burdenの増加と相関し(P < 0.01)、現行喫煙者に対し大きな影響をがある。
Endotoxinと二酸化窒素暴露は健康状態と関連しなかった。
日本でも間接喫煙がらみで、デジタル粉塵計を用いた報告が多くされているようだ。
喘息、アレルギー性鼻炎、特に小児において検討がなされているようである。
by internalmedicine | 2007-08-24 10:20 | 呼吸器系