Pneumococcal Hemolytic Uremic Syndrome


Journal Watch誌から発見

Hemolytic Uremic Syndrome(HUS)は、Shigellaや腸管出血性大腸菌が最も多いが、約5%だが肺炎球菌によるもの、Pneumococcal Hemolytic Uremic Syndrome(P-HUS)がある。この非定型的なケースでは前駆的下痢症状がない。
43名のP-HUSでは13.6%が入院。
いずれも肺炎、髄膜炎、菌血症の単独或いはいずれかの組み合わせであり、確診例の34冷のうち、29例が培養同定、30は16S rRNSA sequencingにて、2例が尿中肺炎抗原
年齢中央値は13ヶ月で、12例の分離例のうち、6例がserotype 19Aで、2例のみが7-valent pneumococcal conjugate vaccineにてカバーしていたタイプであった。
36名の患児(83%)で透析必要で中央値10日(2-240日)、6例が血漿交換、5例が死亡。髄膜炎合併の3例、院内Pseudomonas敗血症により1例、肺塞栓1例であった。
フォローアップデータでは10例は有意な腎障害を呈し、1例は透析依存。
髄膜炎2例のみ正常の神経発達所見があるのみであった。


Hemolytic uremic syndrome associated with invasive pneumococcal disease: The United Kingdom experience. J Pediatr 2007 Aug; 151:140-4.

by internalmedicine | 2007-08-30 10:20 | 感染症  

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