正常高値血圧もどきの場合の減塩の効果

prehypertensionは“systolic 120 ~ 139 mmHg OR diastolic 80 ~ 89 mmHgであり、high normal blood pressure、正常高値血圧は“収縮期 130~139 or拡張期血圧 85~89”などまぎらわしいが・・・

こういった人を対象にした塩分制限は血圧を低くし、心血管リスクを減少するということ


TOHP[Long term effects of dietary sodium reduction on cardiovascular disease outcomes: observational follow-up of the trials of hypertension prevention (TOHP) BMJ 2007;334:885 (28 April)]
TOHP I:18ヶ月
TOHPトライアルは7つの非薬物的介入の受容性・有効性を検討したトライアルからなる
(体重減少、塩分制限、ストレスマネージメント、栄養サプリメント(カルシウム、マグネシウム、カリウム、魚脂))
薬物治療してない平均拡張期血圧が80-89で、30-54歳を対象
2182名のうち、327名を塩分制限介入に、417名を対照群に振り分け




TOHP II:36-48ヶ月
3-4年に及ぶ体重減少と塩分制限の有効性トライアル
体重減少単独、塩分制限単独、両者組み合わせ、通常治療の2×2区分
年齢30-54歳で、体重110-165%、拡張期血圧83-89 mm Hg、収縮期血圧<140 mmHg
2382名を1990年12月から1992年3月まで
TOHP I二類似した減塩
個別的なカウンセリングと週毎のグループカウンセリングをまず導入し、強化的でないカウンセリング、サポートを行なう
介入最後の年に再教育mini-moduleを行う


TOHP 744名、TOHP II 2382名を減塩介入群、と対照群にわりつけ
総塩分は44mmol(2.6g)/24h 、33 mmol(1.98g)/24h


心血管イベントは介入群で25%減少(相対リスク 0.75 95%CI 0.57-0.99 P=0.04)
補正後も同様なに30%(相対リスク 0.70, 0.53 ~ 0.94), 減少


二次解析にて、67名が死亡(相対リスク 0.80 0.51-1.26 P=0.34)



by internalmedicine | 2007-08-31 09:23 | 動脈硬化/循環器  

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