Difficult Patients
2007年 09月 05日
定義は、前掲のブログで言及したごとく、医師の主観に基づくものであり、患者側にすべて非があるわけではなく、医師のケアに対する態度、疲労、ストレス、burnoutという医師側要因がこの自体を引き起こす要因もあるのだが、やはり医師側からすれば、患者側から医師の人間の能力を超えた要求や次元を超えた要求にまで昨今は普通に見受けられるようになった。
日本テレビの24時間テレビでは人気俳優が暴力的に医者に無理無体を主張するシーンを何度も繰り返し流していた。・・・Difficult Patientsというより、difficult parentsであるが・・・それにしても、人権尊重主張しているはずの24時間テレビなのに・・・医者の人権はこの国には無いのだろうか?
“患者・医師関係”において、医師側から見れば約15%が“difficult”と思われる状態である。
うつ患者・不安症、身体症状が多いほど、訴えの程度が多いほどこの“difficult encounter"
の尤度は増加する(Arch Intern Med. 1999;159:1069-1075.)。
医師はこのため、“疲労”、“ストレス”、“燃え尽き”を生じる。ことに言語障壁、文化的障壁、施設的特徴がこの状況と関連しているのである。
How to Manage Difficult Patient Encounters
These strategies will help you turn problematic encounters into productive ones.
American Academy of Family Physicians
”Difficult Patients”
ここ2-3日だけでも・・・
1) 高齢者特有で、順番を待つことをひどく嫌い、他の人を診察中なのにずかずかと入り込む人が多い・・・1日に2-3人は必ず
2) 前医ではこういう処方だったと主張し、継続治療してくださいと言いながら、特定の睡眠薬や向精神薬処方を強硬に主張。できないといったら、患者の人権を守れ・・・と。前医の処方箋の確認が必要ということで、持参の処方箋をみたら、前日にも睡眠薬。この患者からは、電話を何度もされた。
3) 昨日、***という病院に行ったが、ぜんぜん効かないと言って来院するも、慢性疾患で昨日今日でよくなるはずもない。で、もう一度前の病院に相談されたらどうですか・・・と言えども聞かず、脳の病気だと主張、じゃぁそちらの専門の方にといったら、あの病院はどうこう、この病院はどうこう・・・といって全くらちが明かず・・・時間のみ経過し、結局、前医のところに相談することで・・・(2-3時間)
4)毎回数十の症状をまくしたて、
by internalmedicine | 2007-09-05 10:38 | 医療一般