統合失調症リスク遺伝子の役割判明


なんとなく、納得できる説明だった。

指揮者の技量不足により脳神経のネットワークの形成がうまくいかなかった病態により統合失調症などの病気が生じるという仮説

NORMAL ROLE FOR SCHIZOPHRENIA RISK GENE IDENTIFIED
--disc1 makes protein that helps new neurons integrate into our neural network

Johns Hopkins Medicine

統合失調症や気分障害に関わるmajorなrisk factorとして遺伝子がどのように関与しているかまだ不明である。
しかし、Hopkinsの研究者たちは、Cellにおいて遺伝子が正常成人脳での役割を示す大きな仕事を行った。

disk1という遺伝子は、新しくできた細胞の一種の指揮者として働き、適切なテンポで適切な場所に新しい細胞をガイドし、シームレスに、複合的複雑な神経系へ組み込む役割を果たす。

もしこのDISC1蛋白が適切に働かなかった場合、新しい神経は"hyper"となる

DISC1が神経のmigrationやextensionに重要であるということのヒントを出したが、マウスのこの研究はDISC1が多くの精神疾患に関連しているかに注目がなされている。

ほとんどすべての神経integration processがスピードアップしている
新しい神経がmigrateし、迅速にbranch outし、近隣の神経細胞より早く結合する、電気的信号の感受性がさらに高まる。高速integrationがなぜ行われるかまだ明白ではないが、新しい神経が神経ネットワークに結合する時が問題となるだろうということは想像に難くない。
あるデザインされたウィルスをマウスの脳の一部、学習・記憶に関わる海馬の特定の部分に注入することで、過活動性の神経細胞となり、精神疾患に一致した病態を示すことが明らかになった。
ウィルスが新しくできた細胞に感染し、disc1遺伝子の発現をノックダウンし、顕微鏡下で神経の活動を確認される。
DISC1異常を有するようにエンジニア化されたマウスモデルで不安、過活動、アパシー、感覚変容など統合失調症を再現できる。



統合失調症とDISC1 名古屋大学 解説

by internalmedicine | 2007-09-10 09:29 | 医療一般  

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