男性におけるアンドロゲン欠乏症の頻度
2007年 09月 10日
• Incomplete sexual development, eunuchoidism,
aspermia
• Reduced sexual desire (libido) and activity
• Decreased spontaneous erections
• Breast discomfort, gynecomastia
• Loss of body (axillary and pubic) hair, reduced shaving
• Very small or shrinking testes (especially < 5 mL)
• Inability to father children, low or zero sperm counts
• Height loss, low-trauma fracture, low bone mineral
density
• Reduced muscle bulk and strength
• Hot flushes, sweats
このような低アンドロゲン血症の患者の比率は、結論から言えば、30-79歳の男性で、有症状性低テストステロン症のひとは5.6%で、高齢化とともに増加するだろうということだが、無症候性の臨床的有用性は不明
Prevalence of Symptomatic Androgen Deficiency in Men
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, doi:10.1210/jc.2007-1245
ScienceDailyの解説をはしょったもの
低テストステロン値は“総テストステロン値 300 ng/dL未満 、遊離テストステロン 5ng/dL”と一般的には定義されている。
低テストステロン値が多くの男性の病態に関係していると主張しているAndre B. Araujo(New England Research Institutes、ワシントン)
Endocrine Societyの臨床ガイドラインだと、総テストステロン値低値と遊離テストステロン値低値+libido低下、ED、骨粗鬆症・骨折、あるいは、睡眠障害・気分障害、無気力身体機能の低下のうち2つがあれば定義するというものである。
Boston Area Community Health(BACH) surveyと呼ばれる、1475名のランダム選択男性で30-79歳の男性で、テストステロンのデータと症状、薬剤の関係を調査。
平均年齢 47.3歳±12.5歳、24%が総テストステロン低値、11%が遊離テストステロン低値
症状と関係する低テストステロンがいる一方、圧倒的なのは無症状の低テストステロンの人たちである(e.g. 平均50歳で、47.9%は無症状)。
低テストステロンである無症状男性で臨床的シルクが有るかどうかの決めることは重要である。2025年まで、30-79歳のアメリカ人男性650万人が有症状性アンドロジェン減少となり、2000年から38%増加すると想定。
日本では、より特異性の低い、上記ガイドラインのTable 1B.に該当する症状を強調し、低テストステロン血症のみで診断し治療しようとする動きがある。
具体例: “ストステロンの分泌が急激に減ってしまうために、自律神経失調のような不定愁訴を生じてしまうことがあります。これが、男性更年期”
医者でもこういう発言をすることがあり、ゆゆしき問題となっている。
by internalmedicine | 2007-09-10 17:20 | 医療一般