ゾレドロン酸(zoledronic acid)の毎年1回の静注にて骨折再発減少、生存率改善
2007年 09月 18日
心配された心房細動は対照群と差がなかった。
骨粗鬆症年1回注射(ゾレドロン酸)の効果( 2007-05-03 12:38)で触れた薬剤だが、年1回の点滴で生存率まで改善するという大きな治療効果が示された。
早期に日本でも承認して欲しいものである。ただでさえ、ビスフォスフォネート系は早朝すぐに服用臥位になれないなどコンプライアンスが悪いのだから・・・
Zoledronic Acid and Clinical Fractures and Mortality after Hip Fracture
Early release New Engl J Med September 17, 2007 (10.1056/NEJMoa074941)
zoledronic acid群は8.6%、プラセボ群は 13.9%でリスク減少35%(P=0.001)
新規臨床的椎体骨骨折は1.7%、3.8%(P=0.02)
新規臨床的筆意体骨折は7.6%、10.7%(P=0.03)
安全性分析では
死亡はzoledronic acid群101/1054、対照群141/1057
zoledronic acid群の死亡減少は28%(P=0.01)
zoledronic acid投与群の副作用イベントとしては発熱、筋肉痛、骨・骨格筋痛
顎の骨壊死報告無く、骨折治癒への副作用認められず、心房細動・卒中を含む血管疾患、腎疾患への影響は見られなかった。

by internalmedicine | 2007-09-18 14:48 | 運動系