痛風治療:日米のステロイド取り扱いの違い
2007年 09月 20日
痛風研究会ホームページには
副腎皮質ステロイド薬
強力に炎症を抑える作用があり、よく効きます。内服もありますが静脈注射用の脂肪化したステロイド薬は特に良く効きます。ただし、この薬が必要なのは重症例だけで、一般の痛風発作にはまず必要ありません。
と書かれている。
AFPのガイドラインアップデート(http://www.aafp.org/afp/20070915/801.html)
痛風による関節炎(i.e. 痛風性関節炎)は年間100万人で、その頻度は増加している。痛風は尿酸単塩結晶の組織沈着により、関節炎、軟部組織腫瘤(i.e., tophi:結節性痛風)、腎結石、尿路結石を生じる。痛風の生化学的precursorは血中尿酸値(高尿酸血症)である。しかし、無症候性の高尿酸血症が多く、臨床的痛風への進展にはつながらない。急性の痛風の多くは、下肢の単関節・少数関節の疼痛発作、紅斑、腫脹を生じる。
診断は滑膜液中の尿酸単塩結晶の証明
第一選択はNSAID or コルチコステロイドであり、合併状態に応じて行う;コルヒチンは第二選択である。初回の痛風発作後、リスク要因を修正すべき(高プリン食、アルコール、肥満、利尿剤治療など)
痛風の尿酸低下治療は発作が多く生じたときに開始するか、痛風結節や尿酸性の尿路結石が生じた後に開始する。アロプリノールは慢性痛風の通常の薬剤であり、uricosuric agents()尿酸排泄性利尿薬
は腎機能が保たれていて、尿路結石に既往のない対象者の代替的なもの
尿酸低下治療の間に血中尿酸尿酸値は6mg/dl未満まで補正する。
尿酸低下治療を開始したとき、低用量のコルヒチン3-6ヶ月併用予防治療が再燃を減少させる
(Am Fam Physician 2007;76:801-8, 811-2. Copyright © 2007 American Academy of Family Physicians.)
具体的なステロイド使用法は、
・プレドニゾロン 1日20 ~ 40 mg ×2~3日、10~14日で中止
・関節注 (Depo-Medrol), 20- ~ 40-mg単回
・筋肉注射(methylprednisolone) 80 ~ 120-mg 単回
もう一つ気になるのは、尿アルカリ化剤の欧米での違い
日本では、"も尿路結石や腎障害の予防として高尿酸血症への適応としてし症状がなければ尿アルカリ化を開始しなければならない"というもの(http://ci.nii.ac.jp/naid/50000744574/en/)
しかしながら、merkでは有効性が時に認めるが、“過剰なアルカリ化はシュウ酸カルシウム結晶の集積を生じる可能性がある”とやや消極的な記載である。
by internalmedicine | 2007-09-20 16:21 | 運動系
