2型糖尿病ではEDと無症候性CADは関連があり

2型糖尿病ではED(勃起機能不全)と無症候性冠動脈疾患(CAD)は関連があり、運動負荷心電図が必要なのでは・・・という論文


2型糖尿病患者のEDと無症候性心筋虚血の関連
Relationship Between Erectile Dysfunction and Silent Myocardial Ischemia in Apparently Uncomplicated Type 2 Diabetic Patients
(Circulation. 2004;110:22-26.)
【序】EDはCADと相関。糖尿病患者で、CADはしばしば無症候性。無症候性CADを有する糖尿病患者のなかで、EDの頻度は評価されて無い。EDが2型糖尿病患者のうち無症候性CADと関連するかどうかを評価。
【方法と結果】133名の合併症のない糖尿病患者でかつ血管造影でCADと診断した患者と127名の糖尿病弾性で運動ECG・48時間持続ECG、ストレスエコーで心筋虚血のない患者。年齢・糖尿病期間で比較。IIEF-5質問紙でEDをスクリーニング。
EDの頻度はsilen tCADより頻度が高い(33.8% vs 4.7% ; P=0.000)
多変量解析でED、Lp(a) polymorphism、喫煙、微量アルブミン、HDL、LDLは無症候性CADと有意に相関。リスク要因の中でEDが無症候性CADの最も有効な予測因子(OR, 14.8; 95% CI, 3.8 to 56.9)
【結論】この研究でEDと無症候性CADはあきらかな非合併症2型糖尿病において強く、独立した相関があり、EDは無症候性CADのスクリーニングとして強力なマーカーとなり得る。さらに、無症候性CADとEDの頻度はED治療開始前の運動負荷ECGの必要性を示唆、特に心血管リスク要因が加わるとき。

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おりしも、バイアグラにつづきレビトラ発売の時期であり、注意されたい。


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