1型糖尿病リスクのある子供はω3食事介入でその発症リスクを軽減できる可能性

1歳の時の食事がその後の抗体産生に影響を与えると考えると環境と親の責任は大きいとなるのか?1型糖尿病リスクのある子供はかなり早い時期から食事介入することでその発症リスクを軽減できるかもしれないという画期的な報告とも考えられる。

子宮内、胎児時期からの影響も当然考えられ、新しい介入試験が必要となるのかもしれないとのこと。海からの食品に含まれるω3脂肪酸の一つであるDHAの抗炎症用量との関係など今後検討が必要

魚はビタミンDの供給源でもあり、これが共役因子として働いている可能性もある。脂肪酸のω3細胞膜含量を増やしており、resolvinやprotectinとして知られている抗炎症エイコサノイド産生を促進する。



Omega-3 Polyunsaturated Fatty Acid Intake and Islet Autoimmunity in Children at Increased Risk for Type 1 Diabetes
JAMA. 2007;298:1420-1428.

コロラド州Denverで行われたDiabetes Autoimmunity Study in the Young (DAISY)という長軸方向の観察研究(1994年1月から2006年11月)
1型糖尿病のリスクの高い1770名の子供(定義としては、糖尿病リスクの高いHLA遺伝子型、あるいは同胞・両親が1型糖尿病であるもの)
平均フォローアップ期間は6.2年
ラ氏島抗体(IA)が1歳時点での多価不飽和脂肪酸(PUFA)報告摂取量と関連があるかどうかを検討した。
症例対照研究(N=244)で赤血球膜のPUFA含量(総脂質比率)によるIAのリスクを検討

58名の子供がIAを呈するようになり、HLA遺伝子型、家族歴、カロリー摂取、ω6摂取量で補正すると主が3摂取量とIAのリスクは逆相関(hazard ratio [HR], 0.45; 95% 信頼区間[CI], 0.21-0.96; P = .04)
この相関は、アウトカムの定義を2つ以上の自己抗体陽性としたときにさらに強まる (HR, 0.23; 95% CI, 0.09-0.58; P = .002).
症例対照研究にて、赤血球膜中ω3含量はIAリスクと逆相関を認めた (HR, 0.63; 95% CI, 0.41-0.96; P = .03).




あくまでも、食事中のω3含量なのであり、決してDHAやEPAのサプリメント使用ではないことにご注意を!

by internalmedicine | 2007-09-26 08:55 | 動脈硬化/循環器  

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