ワクチン内水銀と7-10歳児の神経心理機能の関係:否定的データ

小児の魚由来のω3摂取量がその後の様々な健康への好影響を与えるという報告があるが、メチル水銀の問題も一方では取りざたされている。ただ、いくつかの研究で魚摂取量と神経心理機能の影響は胎児期を含め会話・言語能力、巧緻性、注意、空間視覚能力など負の相関が認められ、通常の食品としての魚由来の水銀の影響は少ないことが示唆されている。
しかしながら、エチル水銀の半減期は<10日、メチル水銀は>20日ということもあり、適正摂取というのに対して注意は必要であろう。


今回は、ワクチンによる水銀暴露、エチル水銀の話で・・・

1930年代以降ワクチン内にthimerosalが保存のため使用されはじめた。これは重量比率として49.6%の水銀を含み、代謝され、エチル水銀とthiosalicylateとなる。1999年FDAは乳児では、ワクチン推奨量で、EPA基準値を超える投与量となると報告。
ublic Health Service and the American Academy of Pediatrics は、できるだけ迅速に乳児ワクチンからthimerosalを除去するようにメーカーに迫り、thimerosal含有ワクチンによる水銀に関連したリスクを上回るべく研究を行うべきであるした。
CDCは、3つのHMOのデータベースを利用して解析し、水銀暴露に従い、ticが増加することを一つのHMOで観察され、もう一つのHMOでは言語遅延がみとめられた。3番目のHMOではとくに有意な相関はなかった。

今回の研究は、出生前のthimerosalからの水銀暴露の以前の研究方法と同様な方法で、水銀と神経心理的機能の相関を調べたものである。
結論から言えば、thimerosal含有ワクチン・免疫グロブリンと7-10歳時点の神経心理機能は関連はなかった。

Early Thimerosal Exposure and Neuropsychological Outcomes at 7 to 10 Years
N Engl J Med. Volume 357:1281-1292 September 27, 2007 Number 13

by internalmedicine | 2007-09-27 09:24 | 医療一般  

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